特級αの愛したΩ
」のレビュー

特級αの愛したΩ

神波アユミ

びみょう!

ネタバレ
2025年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず、受けの子が教師から性的暴行を受けるシーンがありますので苦手な方は注意です。

オメガバ、特級α、代理出産、物語の時間経過などなど一巻で纏めるにはかなりボリューミーな設定で、シリアスな内容の割にはとんとん拍子でことが進んでしまうので感情移入しにくいところが多々ありました。

1番違和感だったのは、「性的暴行を受けた過去」が萌えの要素としてしか扱われていないと感じてしまう点です。

事件の割にふつうに生活している受け。
攻めに迫られてもフラッシュバックしないけどバース提供ではパニックを起こすこと。
かなり重大な事件であるにも関わらず、犯人がなんの制裁も受けず、のうのうと受けの前に姿を現すこと。
10年後、弁護士という設定上いちばん頼りになる職についた攻めがその職種を活かさず、ありきたりな勧善懲悪で話が終わってしまったこと。(弁護士としてそんな事よりもっと出来ることあったでしょー!てところが多かった)

青春ラブストーリーものだと勘違いして読み始めてしまったので、受けの子の不遇に耐えきれなかった...。
あと、これオメガバ設定の意味あったかなあ?という感じ。

最後はハッピーエンドなので、どんな内容でも山あり谷ありをエンタメとして消化できる方なら有りかもしれません。
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