このレビューはネタバレを含みます▼
最高権力者・魔王×人間界のビビリ兵士・ルノフスの異色BL。
冒頭から魔王とルノフスの二人だけで始まり、設定は色々ぶっ飛んでいるのにぐいっと引き込まれた。
196頁。星☆3.6
失神体質(?笑)のルノフスを助けた魔王。恐怖で怯えたルノフスの潤る目が魔王の恋心を刺激してしまう。
ほぼモブに近いルノフスが圧倒的な存在である魔王のハートを掴む展開でサクサク読めてしまう。
中でも強く惹かれたのがイケメン魔王ヴァフェル。性格も非常に穏やかな寡黙紳士で好みだ。キャラデザインの造形もいい!
寂しげな表情も目を引くし、それでいてルノフスへ向ける表情は心躍るのか楽しそうなのも可愛い。
ルノフスは人間界で聞いていた噂と違う魔物たちの生活に驚き、彼らが異種の垣根をこえて接してくる日常に次第にここへ帰りたいと思うようになる。
最高王者が庶民ルノフスへの溺愛執着する様子は最強にツボってしまうと実感した作品。