黒き獣と夜の花【シーモア限定描き下ろし付き】【コミックス版】
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黒き獣と夜の花【シーモア限定描き下ろし付き】【コミックス版】

丸田ザール

ヤクザ×純朴盲目青年 その2

ネタバレ
2025年8月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヤクザと盲目の青年の恋愛ものをたて続けに2作品読んでいます。こちらは花屋を営む盲目の青年。花束を注文されたら色や見た感じのバランスとか分からないんじゃないか、仕入れはどうしてる?お客さん少なそうだけど経営はやっていけるのか等々、気になりましたがそういうちょっとしたことを置いておけば、後は気にならない!?いや、私はもう一つ引っかかるところがあって、表紙ね。ヤクザの血塗られた手の状態で、純朴なその青年を汚さないでー、って思ってしまいますが、でもこの構図がこの作品を1枚で表しているんですよね。青年はヤクザのやっていることも全て承知の上で、受け入れてこの笑顔。ヤクザは血なまぐさいことに後ろめたさを感じながら、この青年から離れられないほどの執着。青年というか少年(19才)のようなあどけなさがあっても、今一緒にいることの意味を理解しての包容力。青年からヤクザへ手が差し伸べられています。青年の覚悟が清々しさを感じさせるよねぇ。私はこの絵も好みで、ヤクザの獣のような眼差しも大好きです。作者様の他の作品も是非読んでみたいと思います。これ、デビュー作だって(驚)!
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