針鼠とコントラスト
」のレビュー

針鼠とコントラスト

ほとなか

こちらも壁となり固唾を呑んで見守ります!

ネタバレ
2025年8月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「俺が主役なわけがない」が大好きで注目していたほとなか先生のBLジャンルのこちらの作品。
もともと綺麗な絵でしたが更に磨きがかかっていて、途中まで気づけなかった‥なんてこった。
BL濃度はどうなのかな?という点においても注目して読みましたが、俺が~同様にキャラの心情に寄り添う丁寧なストーリー運びは健在で、ジャンルは違えどやっぱり安心安定の面白さでした!がっつりを期待してると、肩透かしを食らうかもですが、ゆっくり育み系の展開でも萌え要素が各所摂取できれぱ割りと満足するタイプなんでと言いつつ、正直キス以上はあるのかな~という期待は拭えませんでした(笑)その先もあればあったでご褒美に腐は舞い上がります!
コミュ症を克服すべく、ネカフェで人生初バイトを始める赤石陽太と、先輩で年下の教育係 影井零斗に何かと救われつつ脱コミュ症を掲げる日々からスタート。
空回る中、クールに見せかけて内心はガクブルメンタルは早々見破られ、ハリネズミと言われた赤石の自虐のこもったセリフにふと「ドジでのろまな亀です!」がどうしても脳裏に浮かんでしまうバリバリ昭和世代です(笑)
献身的な影井のフォローと優しい気配りが神!完璧過ぎる位できた人なんだけど、赤石のあらぬ噂をバイト仲間に吹聴してる辺りから、おやおや?
そこから、外堀を固めて自分だけに向くように仕向けられた影井の裏の顔と、赤石に見せる色を失くした眼差しからくる異常なまでの執着!愛が重たすぎる影井の心の闇が気になるし、好きが拗れ情緒の乱高下激しすぎて、何をしでかすかわからない怖さが‥しかも人の話を聞いちゃいねぇ(笑)
100%脅される形でお付き合いが始まり、心の声とハリネズミのハリィくんとシンクロしてる描写が可愛い。ただ、ほぼ泣いてる‥

で、2巻では新人バイトくんの存在から、赤石の嫉妬が発動したり影井の半ば押し掛け女房的ルームシェアで更に足枷が増した苦悩は続き、お風呂を覗きに行こう未遂事件や、バックハグや長めなキスにそちらの進展もありつつで、確実な変化が見逃せない!
7話の絵手紙風心の俳句が!うん、ほんとそれ(笑)
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