君を転生させないために
」のレビュー

君を転生させないために

佐伊/Ciel

久しぶりにトリップ、BL小説ファンタジー

ネタバレ
2025年9月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL小説、作者さんの作品は2作目で分厚くて登場人物も多そうだから、一気読み必須だろうと、全3巻の完結を待って3晩かけて読みました。
あーー、トリップしたーーー。久しぶりにこういう没頭感覚味あわえて幸せだった。転生もの元々好きだから、ぜったい好きだろうと思ってたら、実は想像してた展開とは違ったのだけど(私が話をつくってたらあのひとが、実は前世のあのひとでくっつく〜みたいな陳腐な展開で書いてしまいそう。だけど作者さんはくっつく相手を前世との因縁と無関係にしたのが素晴らしい、神。)、これはこれでものすごく好き。そう、転生させてはいけないのよ。
転生することが普通の世界観で、記憶をもって生まれてきてしまう事の悲哀。次の世に忌を負わさないように、タイトルの「転生させないために」が重い意味をもって作中で繰り返され、そのために何度も覚悟をもって決断し行動する彼ら、、凄烈な生き様を三巻かけて追えます。素晴らしい。。
長生きしてしまうことで何代も見送っていく悲痛さ、死にたいけど死んではいけないひとに対して、幸せな死とはなにか、かけられたほんとうの呪いの意味とは、、が語られて3巻最後で登場人物幸せになるべきひとは全員おさまるところにおさまる、完璧な大団円なのよ、いやほんと好きだわ。
ネット連載されてたそうなんだけど、3巻は半分以上書き下ろしで、書き下ろしパート読まないとお話が終わらないから、もうね、ぜひ読んでほしい。そいで、シーモア限定書き下ろしも、なるほど王様の資質ってこういう自信か〜、、っていうコメディですごいよろしかったけど、他の書店限定で読みたすぎる初夜なんちゃらみたいなのもあって(誰の???)、いつかどこかで読みたいものです。。。
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