ラブ・チェイン・ラブ・ジーン
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ラブ・チェイン・ラブ・ジーン

ヱビノびすく

ファンタジーの中のリアル

ネタバレ
2025年9月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 資産家の長男で強いDom性を持つ愛弥と企業の優秀な跡取りだけどSubの梗一郎のお話。

Dom/Subというファンタジー世界だけど、ホルモンやエピジェネティクス、認知行動療法的な話などディティールにこだわっていてリアルさがある。
そして梗一郎の「Domだからこんな馬鹿なことをしてしまう」というセリフが響きました。確かにそうだ。力があるから使ってしまう。力を持っていても使わない、あるいは欲望を制御して正しく使うのには自制心が必要だ。Subの自分だけでなくDomの弟もダイナミクスから自由にしたいと研究する梗一郎は強くて誇り高いと思いました。
お金も力もあってなんでも思い通りになると思っていた傲慢な愛弥が恋をして自制したり努力できるようになったのは大きな成長だし、梗一郎も信頼して委ねられる相手に出会えて良かった。
コミカルさもあるけど共感できてキュンもあってホッコリもある。すっごく良い作品でした。
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