群青色の夜を蹴って
」のレビュー

群青色の夜を蹴って

幸田みう

ラストはほっこり可愛い

ネタバレ
2025年10月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幼馴染への隠していた恋心が思わず溢れてキスしそうになって戸惑う相手に傷ついてすれ違って疎遠になってしまう・・・切ない!切ないよ〜。
ストーリーの本筋とはちょっと外れるかもしれないけど、弱ってる時の心の隙間に悪い人がつけ込むんだろうね。軽い気持ちで居場所を求めただけなのに、知らずに何かに加担させられたり弱みを握られたりして抜け出せなくなる。今の時代はネットで見ず知らずの人とも繋がることができるから、ユキのようなことにも もっと深刻なことにも巻き込まれる可能性はある。子供が事件に巻き込まれたり事件を起こしたりすることなく健全に育って大人になるのは昔より簡単じゃない有難いことなのかもな〜って思いました。
ユキには元太がいてくれてよかった。ちゃんと戻ってこられてよかった。二人の”あの日”から半年しか経っていないことにびっくりだけど、短い期間であっても息子の急な変化にお母さんも心配したことでしょう。途中は切なくて苦しい展開だったけどラストは幸田先生らしいほっこり可愛い結末です。続編が読みたいな。
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