としのさ夫夫
」のレビュー

としのさ夫夫

たつもとみお

初めの印象が全く変わっていく甘い沼作品

2025年10月22日
これ初めの印象と全く変わる作品。
CPは一回り以上の年の差で大体27歳×42歳位と推測される。在宅フリーライター×会社員課長で同棲中。
一見、黒髪黒眼鏡年下忠犬攻め×銀縁眼鏡拗らせツンデレ受けCP
初めて読んだ時、嫉妬深く拗ねて攻撃的な言動で面倒臭い年上受けが、なさる時だけ年下攻めに素直になって恥じらう姿を不快に感じた。躰を繋ぐ事に固執している様で必死で気持ち悪いとさえ思った。
15歳ほど若いイケメンで優しい彼を繋ぎ止める術は金しかないとマウントを取る様は嫌な恋人代表。
攻めはそんな面倒な受けを愛おしくまるごと愛していて尽し、自分を信じてって愛を伝え続け読者の9割は攻めの味方になること間違いなし。
だがしかし。色々な日々の出来事の中で2人の本質が見えてくるようなストーリー構成となっていて一巻の終わる頃には彼等の印象は大分変わってくる。
黒髪眼鏡ヤンデレドS攻め×銀縁眼鏡トラウマ持ち健気М受けに見えてくる。受けが不器用で可哀想で健気で初心で遠慮がちで結構可愛いのである。
好青年攻めの中身は中々のヤンデレで、やっば!と、にやついてしまった。その片鱗は確かに初めの方にカッとなり若干暴力的になる所やなさる時の口調などフラグは立てられていた。
2巻になるとお互いの本音を理解し合って少しずつ変化していく2人や周りとの関わり方や生い立ち、出会いなども描かれ、一見穏やかな攻め様の束縛彼氏ぶりも良い。
逆に受けはオコツンなのに小動物の様に怯えて不器用で、でもちゃんと素直で反省もして可愛い生き物だと読んでいく内にちゃんと解る綿密なストーリー構成に拍手。
攻めは年上の気難しくガードの固い彼の自分だけが知ってるエロ可愛さにメロメロで、受けは自分の全てを許してくれる王子様に心では精一杯甘えていて中々良いCPだった。2巻まで一気に読んで欲しい。
そして続編も読みたいなと思える2人。
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