このレビューはネタバレを含みます▼
表題作およびそれの関連作品と他に短編一作品収録されています。どちらもおとぎ話のような独特の世界観。
表題作は夜光虫や貝などの光る素材から夜空の星を作る工場が舞台の作品。星を作るというのも不思議だけど星を作る過程で失敗して人の形をした星の子が出来てしまう。人が亡くなって“星になる”というけれど、星が”人になる”。それは星になった人の思いを伝えるためだったのかな。
大切な人を亡くした研究者のカナタと星の子アル、カナタの幼馴染キケと後輩・レオシュ。どれも少し切なくてでも最後は温かい。優しい作品です。
星4.4