カスタマスカレード(蜜愛篇!)
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カスタマスカレード(蜜愛篇!)

瀬戸うみこ

善きシリーズでした

ネタバレ
2025年11月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 結局人は(特に女性は)小さきもの、丸っこいもの、ふわふわしたものに本能的に惹かれるのではないでしょうか。可愛らしい動きとかあどけない表情とかにも。つまり赤ちゃんを愛でるような母性本能のようなもの。江藤さんは20代後半の男だと冷静に…なる暇も与えてもらえず、ええもう悔しいですけど可愛いもんは可愛い、シリーズ全巻立て続けに読むほど江藤さんとえとうさぎさんに私夢中でしたっ!(ちなみに今回えとうさぎさんのページとても多いです。そしてまさかの泣かされました)

今回はスパイのような人物に振り回される2人をハラハラしながら見守る感じです。でも基本的にラブコメなんでね、そこまで悲壮感はないんですけどね。それに本当に本当の悪人は出てこない作風ですしね。
父と世良の画策に気付き、かなり序盤のうちに対策の必要性を感じていた岸本。でも具体的にどうしたかは分からなかったので、ロッカーで江藤さんが高坂を返り討ちした時に語られた真相におおおー!となりました。「江藤さんを傷つけるわけにはいかない」と拳を握りしめていた岸本だったけど、ほんとに見事な先回りだったね頼りになるわー!でもここで私が感動したのは対策の内容よりも、どうしてそうしたかったかの理由。江藤に隠し事はしない自分を全て見せたい、そういう人に出会えたことが嬉しいんだと。この回想シーンにじーんとしていたら、直後の見事なバカップルぶりに私がペシペシしてやりたくなりました(笑)
もうねこの2人はずっと「このばかっぷるめー」と叫びながら応援し続けたい存在です。今作でも飛び出した江藤さんの喜びの舞(何度見ても可愛い)、岸本さんの隣にいれば今後もきっと何度も舞うことでしょう。どうやらこちらで完結のようですが、明るい未来が想像できるとても良い最終巻だったのではないかと思います。
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