国を蹴った男
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国を蹴った男

幾花にいろ/伊東潤

君とふたり、泥舟に乗って

2025年12月7日
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康…激動の戦国時代の中で、ただ毬を蹴って和歌を詠むことしか興味のない男がいた――。

作画の幾花にいろ先生は以前「咬合」というアダルト作品(無料)を読んだことがあった作者様。「こういう本格歴史モノも描かれるのね。すごい振り幅だな」と数ページ読んでみたら止められなくなって一気読み。

主人公は蹴鞠の毬の職人。勤め先のお家騒動のあおりを受けて無職になったところを、前職のツテで大名家のお抱え鞠職人として拾われる。
主の今川氏真は蹴鞠のことしか興味がない人。
太平の世の中だったらよかったけど、時代は生きるか死ぬかの戦国時代。蹴鞠をしているだけじゃどうにもならず、段々ヤバいことになってゆくのですが…

老若男女を描き分ける、素晴らしい画力。蹴鞠のシーンも圧巻。
主人公の主・今川氏真の人生が印象的だった。
この人、もしも現代に生きてたらワールドカップの日本代表とかになっていたのかなと思うと、なんともいえない気持ちになった。
自分のやりたいことと時代があっていない場合に、いかに自分らしく生きるか――そんなことを考えさせられました。

12/7…あと数時間しかないですが、本日まで30%オフのセール中
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