不屈のゾノ
」のレビュー

不屈のゾノ

しっけ

空気感作りが天才的

ネタバレ
2025年12月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 積み読ならぬ積みレビューしてた作品。
本棚(今日は電子)整理してたらちょっと懐かしくなって読みふけってしまった・・・紙と同じことしてます。

ケンカから始まってお互いに興味持った時からこうなることは決まってたんだろうと思う2人。
出戸が懲りずになんどもゾノに向かっていく過程でちょっとしたコトからふと興味を持ってしまって、じゃれ合いが何となく本気になってきてだんだん熱を帯びていく・・・止めたくないけど止めなきゃ!のあの空気感、もうドッキドキです。

そんな甘い関係に対してお互いの家庭のシビアな状況がピリッと痛い。
深く描かれていないけど出戸くんも相当苦労してますよね。お昼ごはんに限らず手作りのナップザック、お金がないから大学進学をしないなどなど…それでも明るく苦労を感じさせない出戸と、やくざの家に生まれて大金持ちだけど家庭の愛情を知らないゾノ。2人とも優しいんだよ・・・
まず出戸の包容力が素敵。全然ヤンキーなんかじゃなかったゾノの不屈の精神と、相対する優しさ柔らかさを知ってしまったら「守りたいと思ってしもたからしゃーない」確かにそんなセリフが出ちまいますね。ゾノにはギュッとしたくなる愛おしさがあります。『不屈のゾノ』タイトルがピッタリです。センスもいいしエチもいい。やっぱりしっけ先生好きだなぁ・・
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