もう興味がないと離婚された令嬢の意外と楽しい新生活
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もう興味がないと離婚された令嬢の意外と楽しい新生活

和泉杏花/さびのぶち

背景の白さが雄弁に語るもの

ネタバレ
2025年12月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ カロル、いい奴過ぎる!思う所は沢山あるだろうに…
ヴェラ、カロル、アラン、3人全員いい奴過ぎる(⁠ ⁠;⁠∀⁠;⁠)
希望に向かって真っ直ぐで素直で行動力のあるカロル、思慮深くて慎重だけど静かな情熱を持つアラン、素晴らしい兄弟。
精霊王の加護があり、2人のどちらも上手く支えられるヴェラと3人で協力し合えば上手く国が運営出来そう。
ただ、最新巻の最後頁を見るとここから物語が動き出すみたいなので、早く続きが読みたい。

個人的に絵が上手い作家さんが好きでして…
「上手い」の定義も人それぞれでしょうが、私は「作家が表現したい事が受け手に伝えられている事」という要素も大きいように思います。
その為に作家さん達は日々様々な技術を身に付け、感性を磨いているでしょうし。
他人の脳内イメージが別の他人の脳内に正しく伝わっている事を検証する術はありませんが…

こちらの作品の作画作家様の表現センスがとても好きです。
思考の変遷のワンクッションの為の台詞の無いコマ、人物の顔を敢えてコマ内に収めずにその感情を読み手に認識させるコマ、何も描かれてない背景の白さが雄弁に語るもの、台詞と人物の配置で作中の時間の流れが一定である事を感じさせる運び、作品の始終通じて穏やかな世界感(人物の感情の起伏が激しい場面や進行上の展開時でさえ、その根底が崩れない)…
それらが全て作家様の力量、技量、センスでありますし、作品自体の世界観に加えてこちらの作家様の独自性に惚れ込みました。
絵柄も人物も魅力的で、心理描写もコマから溢れ出そうに豊かです。
また何も描かれてない白い背景のコマが多いのも、通年雪が降る冬の国のイメージと相まって、相乗効果でとても良い雰囲気を生んでいます。
雪が降り積もる場所は音を吸収して、一帯が静謐な空気感と景色を生み、真っ白な景色の中そこにある「何か」を際立たせますから。

この作画作家様の他の作品も読みたいですが、シーモアで配信されてるのはこの作品だけなのですね。
新作が楽しみです。
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