ちがう恋をしてみても
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ちがう恋をしてみても

河飯じろう

じろう先生の真骨頂、上下巻を見よ!

ネタバレ
2026年4月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 常々言ってますが、じろう先生は何気ないリアルさと自然体で描き終える秀逸さが真骨頂だと思ってます!それが今作でも堪能できて、嬉しい。2冊たっぷりの話数で、じっくり読める幸せ…上下巻、ありがとう。
環樹を軸に、瑛士と陽介と里見の恋愛が交差する…まさに「ちがう恋をしてみても」な訳だけど。
ノンケの幼なじみを好きになり、胸に秘めたまま離れて大学デビューする。大学デビュー先での、寂しがり屋で破天荒な里見との出会い。
合鍵部分はチビるくらい怖いけれど、両想いなら最高なスパダリーマン陽介との恋。
この設定で、彼らの人生を覗き見しているような感覚で、過ぎ行く日常を感じる。
環樹の葛藤や揺れ、瑛士の等身大の青さと真心、陽介の折り合いの付け方、里見の孤独と不器用さ。
細やかに端々に散りばめられていて、表情を見るだけで惹き込まれる。
例えば、瑛士の勉強を教えるくだりでも、「俺めちゃくちゃ厳しいから」といいながら嬉しそうな口元だったり、里見が歳上ばかり好きになるところや陽介との接し方だったり。
メインカプも応援しつつ、里見の幸せを願うあまりに、陽介との過去話も「あぁ、こっちも読みたい!里見の幼少期からのトラウマと沢山おしゃべりするくらいスキンシップ取るくせに大事な本音は口にできない不器用さが悲しくも愛おしい!!(早口)」って感じました。
陽介は、アラサーだからなのか、折り合いのつけ方が早いというか自身への防御なのか…せっかくハイスペリーマンなので、里見が安心して歩けるように海外へ連れて行ってあげて欲しい。
瑛士のリアルな反応が上手い。来る者拒まずで付き合った彼女にもそれなりの気持ちはあったかもしれないけど、視界に入れていたいのは環樹で、幸せを願うのも環樹。ノンケゆえの戸惑いも素直な反応で、でも、無理なく環樹への関係値を更新してる。極論を言うならたぶん、環樹と一緒に居られるなら、友達でも兄弟でも彼氏でも何でも良くて、とにかく環樹至上主義。キミはノンケとして将来結婚しても、環樹に何かあれば嫁より環樹を優先すると思うから、結局いまが大正解!
環樹の魅力はじゅうぶんに作中でも描かれていて、読者も織り込み済みだから割愛。
今作も存分に楽しかったです!
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