このレビューはネタバレを含みます▼
化け狸のジローが転生した悪役令息ジルと、彼の政略結婚相手である侯爵アシュリーのお話。
化け狸が昭和初期から令和を生き抜いた設定も面白かったが、ジローの飼い主フトシも凄い。
ジローのささやかな願いのために新しい世界の神になる修行って…。
飼い主と狸の相思相愛感が良かったです。
スーパーフトシくんという小ネタも併せて、魂が覚醒する間の人格が浮遊霊取っ替え引っ替えだったのは斬新でした。
悪役令息という名の通りジローが覚醒する前のジルは酷い有様で、アシュリーの結婚後の態度も致し方なしかと。
ただ、各方面から嫌われているジルが無理に周囲に受け入れてもらおうとはせず、ある程度距離を持って接しているのが良かった。
距離感が適切で好印象でした。
ジロー狸とアシュリーの触れ合いは微笑ましくてホッコリ。
その後頑張り過ぎて病気になってしまった際のジルの不安感は辛かった…。
万能化け狸の絶対的安心感よ。でもその不安こそが人間なんだよなぁ…と、ストーリーに関係ないところで考えさせられたり。
まだ家族もいないひとりぼっちだと焦るジルが悲しい。
せっかく人間になったのに、狸としての自我が強すぎて人間の気持ちになれないジルが可愛いやらもどかしいやら。
そんな過程を経た両片思いモードのジルとアシュリーの可愛さは格別。
もう結婚しているのに、小学生の初恋みたい。
家族になれるよう努力する決意表明だ、とアシュリーがジルに指輪を贈るシーンはジンと来ました。
ラストはもう一波乱くらいあっても良いかと思いましたが、比較的アッサリ纏まった印象でした。
エチも可愛く三年後の展開も文句なしでしたが、もう少しモダモダが見たかったかも。
両片思いが可愛すぎました。
ジロー狸が消えてしまったのは悲しかったけれど、代わりにフトシが狸姿で居座る展開には笑ってしまった。
謹慎中誰がこの世界の神様を務めているのでしょうか??
それにしてもお腹になんでも入るポケットが付いてる化け狸って…完全にドラ○もん!
そして重機や空調があるのに移動は馬車って…。
BLご都合主義な世界観と先に説明されていましたが、車発明しようよ!(笑)
さらに救助中明らかにその短い鳴き声で表現できることじゃないだろってセリフ。「フゥ、フキュッ」で全て解決。
それどころじゃないシーンでしたが、作中一番ツッコミたかった部分でした。