愛なんかいらない。幸せになれなくてもいい。
」のレビュー

愛なんかいらない。幸せになれなくてもいい。

天冨七緒/鈴ノ助

「さあ、あなたの答えは?」

ネタバレ
2026年6月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビュータイトルにしたのは、作中でのニルヴァーナの言葉。
事あるごとに、心の中で「あなたの答えは?」と問いかける。その客観的な視点が、読み手も共感から客観へと気持ちを切り替えさせてくれる。
読み進めていくうちにこの決まり文句がいつ出るかとワクワクもしてくるから、面白い。

ニルヴァーナの「人生二度目のやり返し(直しではない)」が「娼◯の娘」とまわりに誤解させて、公爵を貶めることという、自身も「小さいな」というほどささやかなやり返しなんだけれど。これが、後々尾を引いて、様々な思惑と絡み合ったり、相手をやり込めるスパイスになったりと変化していく。
何より、ヒロインのニルヴァーナが一度目を顧みて、今回は世間のことや母親のことを知ろうとしたり、卒業後のことも考えて行動したりと、反省を活かして前向きに動く姿に「娼◯の娘」という、ともすれば重い言葉も清々しく感じるほどだ。
ニルヴァーナが家を出たところで終わりになっているので、続きが早く読みたい。
彼女が前向きに生きる姿を今後も読みたいと思う。
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