ブルーモーメント
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ブルーモーメント

一穂ミチ/ymz

一生忘れない手探り未経験の時間と距離感

ネタバレ
2026年8月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今でも鮮明に覚えている流行り病の時の話。

思い出します。あの時のことを。。
飲食の仕事の方、人が集まる場所で仕事をする方、
映画、演劇など芸術関係の仕事の方、
大変でしたし、今も引き摺るものがあったりもする。
生きていかなきゃだって分かってるけど、
凹むこともあるし、あえて前を向く人もいたり。

征司さんのような人は一見、冷たそうに思える。
でも狡くないんだな、合理的過ぎるだけで。
真面目で大人すぎるくらい大人。
ちゃんと響さんのこと好きだったのだろうな。

尚人さんもなし崩しに抱いたりしないし、
手を出してこないという誠実さがニクい。

この2人の男性で揺れる響さん、彼も、
真面目で誠実なんだろうな、浮わついた気持ちで、
狡く生きられない。

磁石に付く砂鉄みたいに、
フワフワ付かず離れずみたいな、
関係性の作品で歯痒くて、
そこの読み応え感じたい人には刺さると思いました。

劇的なとか若さゆえのあれこれ、
激しいベッドシーンをお求めの方には、
物足りないかもですが、
行間に想像力を膨らませて、
あの時代を共に生きた人にしか分からない空気感を、
脳裏で再生しながら読むのが大丈夫の方はどうぞ。
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