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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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  • 科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌

    KAKERU

    2chでご高説垂れるかの様な無駄話が無駄
    2022年11月20日
    発明と生物とエロで十分だった、思想語りや人間批判が果てしなく邪魔な凡作。

    この漫画は亜人や空想生物、縛り科学は面白いのに唐突なアンチフェミニズムを語り始めたり唐突な思想語りが多い。
    「人間を外側から見たら」が別のテーマでもあるので仕方ないが、じゃあその思想語りが物語を大きく盛り上げているか?登場人物を悩ませ、読み手を感情移入させているか?と言われれば欠片もそんな事はないし読み飛ばしても物語は十分楽しめる。
    その時点で思想語りはただテンポを阻害していて邪魔。

    そしてその説教は「そりゃ理想通り行けばな」の机上の空論ばかりだ。
    女社会で忘れてはならないのは、女の最大の敵は女になる。
    男社会では、派閥抗争が激化する。
    そして性が絡めば現代人でも人は人を殺す。
    性に纏わる感情一つとっても簡単ではない。
    そのヘンを端的に「幼稚」と切り捨て亜人たちは性を完全に御している。

    読んでて分かったが亜人は人間ではない。
    「そんな人間ばかりいねーよ」。

    「そんな(略)」が大多数である事を無視し、理想の上澄みばかりを説き。
    昔の社会は「君臨する奴隷」や「服従する支配者」に近い営みだったのに何故変わったのかとかの考証もせず。
    「亜人のこの社会はこの社会でこうした弱点がある」とかの反証もなく。
    何より「現代人」を対象としたその言葉は現代人にとってはあまりに荒唐無稽。
    取り入れられる訳もないから冷笑しか出てこないのである。
    思想を語るなら男しか読まないエロ漫画じゃなくて全年齢向けで描けよっていう。
    そこらへんも相まって思想語りを「2chでご高説垂れるかの様な無駄話」と評す。

    「異世界って便利な言葉ですね、そっちにも都合悪い部分全部無視できるんですから」である。



    ちなみに面白いと言った科学考証においても現実に置き換えるとやっぱり「それはあり得ないですね」が多い様子。
    だからスナック感覚で読むには良い漫画だが、スナック袋の中に出来損ないのジャーキーを混ぜないで欲しい。

    そんな風にしか思わせられない時点でKAKERUの思想語りはその程度だし結論この漫画もエロしか取り柄がないのである。
  • ふかふかダンジョン攻略記 ~俺の異世界転生冒険譚~

    KAKERU

    科学的にのダメさ加減もそのまま。
    2022年1月12日
    上澄みばかりの理想語りと女へのなんか拗らせたヘンな理想を語るのをしなければ良いのにって漫画のスピンオフ。

    れびゅー前章。
    現代知識(人類の積み重ね)で俺TUEEEEE!!(本人たちは無双してるとは思っていない)
    そんな「科学的に存在し得る略」のスピンオフ、と言っても良い作品。
    俺TUEEしない異世界もの。
    多分、世界は同じ。
    その為、科学的を読んでいた方が圧倒的に説明が分かり易く、かつ面白いのは否めません。


    話や展開、見所は科学的にと同じです。
    「漫画や小説でよくある表現や展開、あれ実際はこうだよ」というヤツ。
    1巻末にもありますが「人間って人間ってだけでチートなんだよ!!」って感じで他のチート能力とか一切ないです。

    それが「科学的に」は人間以外を中心に異世界を科学する漫画でしたが。
    こちらは「普通の人間を中心に」異世界を科学してく感じです。
    あと、「科学的に」では味方種族として登場する、人間から進化した亜人種が、本作では主に「敵」として登場しますのでその辺りも見所。


    れびゅーほんへ。
    しかしながら科学的にと同じで思想的な所が科学的にと同じく長々とここぞとばかりにくっちゃべられますが毎回「そりゃ理想通りいけばそうだろうね」って所で、思想を大きく語りたいのであれば、不合理な部分はひったすらに無視した理想形、上澄みしか語らないので。
    「ンな上手く行くわけねーだろアホか」
    という冷笑しか沸いてこないのも残念ながら同じ。
    上手く行かなかったら死ぬだけ……じゃねぇだろその死なねー為に色々考えるんだろ、という所。
    「哲学」を語りたいなら科学的にでもそうだが人間の感情をあまりに無視し過ぎ。

    という所があるので「小娘がひったすらに偉そうになんかご高説垂れてくる」という所さえなければ良く出来た作品だと思います。
    思想や理想を語りたいのであれば「いやその前に人間じゃない存在とか異世界って所から止めろよ土俵が違うんだから」である。
    KAKERU作品は女にヘンな理想をのせて描くのはいい加減やめて貰いたいところである。

    何を言っているかではない、誰が言っているかだ。
    所詮人間社会は大衆はそんなものであり、しかしその事には大きな意味があるのだ。
  • 人形の国

    弐瓶勉

    弐瓶版、THE少年漫画
    2021年10月23日
    弐瓶勉の最新作!BLAME!やバイオメガの頃から比べると随分とタッチが変わったなと感じる。
    シドニアを経てから読むとタッチの違いも分かるが。

    むしろ意図してそういう風に描いているのだろうか。
    雪のイメージが強いのか全体的に線が少なく白っぽい、薄いトーンが多い。
    あと、女の子はカワイイしいつものSFクリーチャーはあまり出てこない。

    物語も最終目的の為に進み、戦い続ける。新たな敵が登場する。
    敵、味方ともにキーとなるのは正規人形と呼ぶもので、カンタンに言えば特撮系だ。
    ストーリーは一本道で仮面ライダーとか、少年ジャンプ感が満載の作品だ。

    凄く読みやすいので、弐瓶作品の入り口としても良いと思う。
    もちろん、弐瓶ワールドは健在だ。
  • 王国へ続く道 奴隷剣士の成り上がり英雄譚

    伊藤寿規/湯水快/日陰影次

    「男の浪漫」が詰まった王道ファンタジー
    2021年10月23日
    まず「ベルセルク」の影響がとても大きい作品である。
    というのは主人公の生い立ちや見た目などがそれを連想させるからだ。

    かと言って別に主人公は復習の鬼になっている訳でも命を削って異形と戦っている訳でもない。
    クトゥルフ神話ちっくな敵がメイン、という訳でもないし。

    割と王道的な中世系物語(異世界版)と言えるだろう。

    物語は新たな場所へ行って女と出会い、戦い、アンアンする。
    この一連の流れを繰返す普遍的構成で出来ている。
    その中で少しずつ様々なものを得て進んでいくタイプの物語だ。

    が、主人公の強さ、逞しさ、男気、野望、誇り。そして出会う女たちに向ける優しさと愛情と、一切隠す事のない情欲。
    野望を抱いて世界を旅し、勇ましく戦い、好きなだけ女を抱く。
    何というか「男の浪漫」が全て詰まっている作品だ。

    絵柄もハードで迫力を感じさせる。
    女はカワイイが男キャラはみな渋く、逞しい。二枚目も居るがそれでも「漢」を感じさせる。
    馬のシュバルツなど正しく生まれながらの暴れ馬、王者の風格をありありと感じさせる描きこみだ。

    ベルセルク好き……と言うよりも、「中世ファンタジー」が好きならドはまり間違いなしではないだろうか。
  • 神眼の勇者(コミック)

    白瀬岬/ファースト/晃田ヒカ

    丸太はもったな?
    2021年10月23日
    この作品は「雑多な作品のパク……パロディを取り入れた少年漫画(異世界系)」と言った所だ。

    原作者が彼岸島が好きなのか何から何まで「丸太」のオンパレードなのだが。
    それだけに留まらずFEだったりドラクエだったり色んなパロディを取り入れている。
    そして彼岸島パロディなのは丸太だけで基本はグロいのはない。
    モンスターは最初はゾンビからだがそれ以外に彼岸島チックなグロテスクな異形のモンスターは登場しないし、血みどろの描写もない。
    (原作版の方はもうちょっとシビアな描写があるが)

    シリアス<<<コメディ と言ったところ。
    あと、物語も絵柄も、ハッキリ言って量産型なろう系と大差はないのでなろう系が好きでなければたぶんすぐ飽きる。

    原作の方は「また丸太か」という天丼芸とかギャグ描写、意外な所での不意なシリアス描写とかの緩急が強くて面白かったがこちらは何というかどちらもさっぱり味。
    個人的には漫画で知ってちょっと面白そうなら原作を読むと楽しめる。
    原作が好きになったら漫画も読んでみるともうちょっと楽しめる、と言った作品だ。
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  • 賢者の孫

    吉岡剛/緒方俊輔/菊池政治

    良くも悪くもご都合主義の見本市
    2021年10月23日
    アニメ化まで到達したなろう系の人気作品。

    この作品を一言で片づけるなら「異世界ドタバタコメディ」である。
    そして、小さい子供にも勧められる程度に「気楽に読める」という点においては秀でている作品だ。
    まずエログロ。アニメ化出来るほどにレーティングは低い(エログロ描写はほぼない)ので誰でも気軽に読める。

    そして肝心の物語だが「ご都合主義」ここに極まれり、と言った程度にご都合主義。
    リアルを求めると全くもって「いやそれはないだろ」となるような展開、設定ばかりだがそこに目を瞑ればエグみのないお菓子感溢れる作品である。

    逆にリアルさ、シリアスさを求めるならこの作品には一っっっ切期待しない方が良い。

    シリアスな部分もあるのだが基本はチョコや飴などのお菓子に、ちょっとビター風味が混ざったりする程度だ。
    根本的にものがコーヒーだったり辛口カレーだったりという訳ではないのだ。

    例えば文字エンチャント。
    この世界の言語は英語に近いものがあるので5文字までエンチャント可能だとしても入らない、なんてのが今までの常識だったが、日本独自の「漢字」というものを用いる事で少ない文字数で多彩な特殊効果を複数付与する事が出来る、と主人公は異世界で初めて発見する訳だが。
    それを言うなら中国語なら一文字で「無病」とか「不壊」みたいな意味を持つ言葉があるし(というか日本の漢字にもあるが)、そもそも「命が掛かってるんだから、一つの文字で複数の意味を内包する専用の文字くらい開発するだろ」と思う訳である。


    悪い言い方をすれば子供向けで、基本甘くて後味スッキリ苦みエグみのない物語だ。
    そう言ったものが好きならばこの作品は好きになれるのではないだろうか。
  • ここは今から倫理です。

    雨瀬シオリ

    「考える」切っ掛けになる作品。
    2020年7月3日
    思春期の若い人にこそ是非とも一回くらい読んで貰いたいような、「『生きてる』って何か考えた事ある?」を「考える」為の「前提」を「分かり易く伝えている」なぁと感じる作品です。
    疲れた顔で帰りの電車に乗る勤め人の皆さんなど、老若男女問わずオススメしたい。

    私の出来の悪い頭にも、スラスラと倫理の話が頭に入ってくるのはつまり話が分かり易いからでしょう。
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  • 誰にでもできる影から助ける魔王討伐

    槻影/貴島煉瓦/bob

    いわゆる「絵師ガチャ失敗」事例。
    2020年6月7日
    カクヨムで超人気のラノベのコミカライズ。
    本作品は大筋としては「コメディ」の分類に入るのではないだろうか。
    異世界から召喚された勇者PTからある理由で追い出された神さまF●●K!!な超強いプリーストの「アレな人」、違った、アレスが影から勇者を助けるお話。

    本作品の魅力は普通の人から見ればふざけているようにしか見えない、登場人物の珍妙かつ不合理な行動、しかし当人たちは誰もがふざけてはおらず極めて大真面目にやっているそのギャップにある。
    「人生はロングショットで見れば喜劇、クローズアップで見れば悲劇」と言った所か。

    端的に言うと低評価は「絵柄が非常に残念」という所。
    軽めなテイストで描かれているために各登場人物が持つ真剣さがとことん削がれ、ふざけているのか?という部分しか見えなくなっている。

    もっともっと迫力ある、メタ●ギアばりに濃い覇気を放つ重厚なタッチ、テイストで描かれているならば、ラノベの持つ魅力、面白さが十二分に引き出されていただろうに……というところ。

    気軽な感じに読みたい人には良いと思えるが、原作を読んでいる人には全くもってオススメできない。
  • DINER ダイナー

    平山夢明/河合孝典

    見所は「目」と「表情」
    2020年4月7日
    平山夢明原作の小説の漫画版。
    しかし、単純なコミカライズ、という訳ではなく出だしは同じだがその後は全く展開の違う別の物語となっている。
    なので、小説版を知っている人でも新たに楽しめる漫画。

    この漫画の売りと言えばやはり殺し屋たちが見せる数々の「表情」だろう。
    殺しにおけるグロ描写が激いが(顔面断面図とか)、それ以上に鬼気迫る表情……即ち「人を殺そうとする顔とはどういったものか」と言うのを河合孝典氏が凄まじい画力で描いている。

    ストーリーについては原作同様、現実が舞台でありながらも話の展開や舞台、登場人物の設定などがあまりに現実離れし過ぎている、更に各キャラの価値観や考えが飛び過ぎていて、読み手としてテンションが追い付かない、共感が出来ないと言った部分は否めない。

    「何か凄いものが頭上を猛スピードでブッ飛んでいって『えぇ……』と呟いてしまう」ような感じ。
    よって物語や登場人物、舞台背景の緻密さを求める人にはオススメ出来ないので★4評価。

    しかしそれを補って余りある迫力あるタッチで描かれるこの漫画、読み始めると意外とブッ通してみてしまいます、オススメ!
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  • この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる

    こゆき/土日月/とよた瑣織

    小説の面白さを上手に描いている
    2019年6月30日
    カクヨムで超絶人気の小説のコミカライズ。
    主人公の潔癖症をも超えるド慎重ぶりと、駄女神の駄目っぷりと顔芸を伴うキレッキレの突っ込みにより描かれる、基本コミカルな異世界冒険譚です。
    大体ギャグ漫画みたいなノリで進みますがそればかりではない物語のため、話の序盤は女神と勇者の癖の強さ、在り方が人によっては受け入れられず、嫌味にも感じられるかもしれません。

    しかし、この物語は元々コミカルな話の裏に丁寧に伏線を張り、重厚なシリアスを隠した起承転結がしっかりした物語なのです。
    その伏線回収とシリアスの解放により話は一気に盛り上がりまた読者も二人へ感情移入していく作品なのですが、この漫画は小説の売りとなる部分を第1巻時点でもとても上手にコミカライズしてるなと思います。

    この物語は「第一章の終わり時点」で物凄く盛り上がるので、今からとても期待できます。