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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • アフターグロウ

    吾瀬わぎもこ

    救いです
    2024年3月14日
    作者様の前作がとても好きで期待して即購入しましたが、期待以上の大大大大大正解でした!!
    飄々としたヤのつく職業のお兄さん・天授と、訳アリで田舎に飛ばされたお医者さん・聖高の救済のお話です。
    救い救われの関係がお好きな方はもう絶対に読んで欲しいです…!シリアスすぎないので気負わずに!責任を持っておすすめします!
    二人とも強くて弱くて優しくて愛情深くて……。惹かれ合う過程も「そりゃお互い好きになっちゃうよ…愛しちゃうよ……あの日天授が見つけたものはただのかわいくてかっこいい青年じゃなくて、まばゆい運命の光だったんだよ…」と頷きながら読み進めました。
    愛に狂って自分を明け渡すような二人ではなく、お互いに狂って自分の形を確かめ、自分の道を信じ、安心して自分の生き様を全うすることができる二人だと思います。加えて二人ともビジュが良すぎる。最強です。
    ストーリーもラブなシーンもこれが一冊に収まってるの!?と読了後驚いてしまうほど濃密で大満足です。お値段以上にも程があります。
    絵も最初から最後まで全てのページ、全てのコマ、全ての線が美しいです。眼福です。強欲ですが、二人のお話がまたどこかで読めたらうれしいです。あればあるほど助かります。
    もちろん二人のお話じゃなくても、今後作者様買い間違いなしです。どうか一生漫画を描き続けてくださいと強く祈りながら、すべて購入させていただきます。ありがとうございます。
  • ドラッグレス・セックス 辰見と戌井

    エンゾウ

    ありがたい作品
    ネタバレ
    2022年6月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 陰気なオタクによる執着攻めも女遊びに呆けてたカースト上位のクズモテ男が受けなのも、攻めが趣味全開で受けに女装させちゃうのも、受けがイヤイヤツンツンしながらもチョロいのも、すべてが最高です……。そして攻めも受けも表情が良すぎます。切羽詰まった顔とかぐずぐずに泣いちゃう顔とか…。
    内容も濃くて読み応えありです。フェロモン症という設定もわかりやすい上に最後の最後までしっかりいい仕事をしてくれていました。三巻あるけれど、いらないところが一コマも一セリフもなく満腹のままずっと美味しい、ありがたい作品。
  • イエスかノーか半分か

    一穂ミチ/竹美家らら

    至高のお仕事BL
    ネタバレ
    2022年6月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ テレビの向こう側には本当にこの人たちが存在しているんじゃないかと思えるほど、お仕事の面でも恋愛の面でもストーリーがしっかりしていて、キャラも皆いきいきしています。
    一巻の時点で計を受け入れられない読者もいるのは、理解できてしまう(笑)のですが、このシリーズ(計と潮がメインでない番外編も含む)を読み進めれば読み進めるほど、計が愛おしく、そしてかっこよく思えます。何やかんや言いながらも、本人が思っている以上にプライドを持って働いている姿に、社会人として尊敬しかないです。
    実のところ、私も読み始めは「計より国江田さん推しかな〜…」などと思ったりしていた身なのですが、そこはまさにイエスかノーか半分か、で。計にとっては国江田さんが必要で、国江田さんにとっては計が必要なんですね。半分ずつ。そして不器用ながらも何よりも誰よりも計が必要としているのは潮で、そんな計の難しいところも面白く愛おしく思いながらころころ転がし、時に魔性で転がされる潮…。最高です。特に計のあの変貌ぶりは、潮に出会わなければいつか本当に精神を病んでいたんじゃないかな、と思うほどなので、潮と出会えて本当によかったね…といつも親の顔をしてしまいます。
    一般文芸BL問わず一穂先生の作品は本当にどれも大好きなのですが、個人的にはやっぱりこの作品がいちばん好きです。至高のお仕事BLです。
  • 犬ほど素敵な商売はない

    榎田尤利

    まさに、犬ほど素敵な商売はない
    2022年6月26日
    ろくでもない──無意味で何の値打ちもない──人間と自身を評価し、虚で荒んだ生活をしていた倖生が、犬として、ユキとして、轡田さんに深く愛される様子がたまらなかったです。犬のようにではなく、本当に犬として扱われるという屈辱的な行為に、最初はそれ相応に反発し、人間として犬を“演じて”いた倖生ですが、ある出来事を機にユキは完全に“轡田の犬”になります。個人的にはそのシーンが、倖生の飢えと轡田さんの愛情深さがピタリとはまった瞬間という感じで本当に大好きです…。最後まで読むとよりそう感じます。
    本当の犬なので性的な行為は後半まで全然ありませんが、その性的ではない、はたから見れば異常なのに愛に溢れた行為の数々が艶かしくて最高です。(何より、最初はあんなに生意気だったのに、転げ落ちるようにご主人様大好きで従順な犬になったユキが健気可愛すぎる……) もちろん実際に性的な意味をもって触れ合うシーンも濃密で、けれど二人の異様な雰囲気を残したままで、大変満足です。
    小説に限らず漫画作品を含んでも、今まで読んだBLの中で特に性癖に刺さるドンピシャ作品でした。
    お互いがお互いのために生まれたみたいなお似合いの二人に、永遠の幸あれ…。
  • 罫線上のカンタータ【電子限定描き下ろし付き】

    早寝電灯

    同じ世界にいる
    2022年5月31日
    小説でも漫画でも世界観を共有している連作短編集が本当に大好きなので、こちらドンピシャでした。手紙をテーマにした2つのcpの世界の繋がりだけではなく、作中で描かれる漫画の世界ともリンクした瞬間、ぶわっと鳥肌が立って、大袈裟ではなく本当に泣いてしまいました。
    全cp大好きなのですが、作中漫画に出てくるcpが特に推しなので、私としてはそちらも実際にひとつの作品として一からガッツリ読んでみたい気持ちでいっぱいです。というか実際に単行本出ているのでは…?と思って、読了後、思わず先生の作品欄で探してしまいました。そんなことをしてしまうくらい、細部までしっかり創り込まれた世界観に天晴れです。何度読み返してもこの作品の世界に没頭してしまいます。
    早寝電灯先生は、読後、この世界のどこかにこの人たちは本当に存在するんじゃないだろうか、幸せになってほしいな、と思わせる天才だと思います。
  • 片道映画一本分

    日乃チハヤ

    みんなのレビュー
    2022年5月31日
    映画館から出れば会話も全く続かないような正反対の二人が、ただ一緒に映画を観るだけの関係…から、この関係は何なんだ?自分にとってこの人は一体…?この気持ちは…?と、少しずつ動き出すお話です。
    劇的な場面がある訳ではないのですが、二人の心の機微が丁寧に丁寧に描き込まれていて本当に素敵です。
    作者様のデビュー作だと知って驚きました。他の作品も購入し、どれもすごく好きだったのですが、どれか一つ選べと言われればこの作品がいちばん癖に刺さるお話でした。
    ラストシーンもすごく粋で、それこそ映画のように綺麗にまとまっているので、続きを読みたいというのは野暮だとわかりつつも、この二人が落ち着くところに落ち着くお話も読んでみたいなあと願わずにはいられません。
    積極的におすすめしたい作品です。
  • 櫻狩り

    渡瀬悠宇

    BLだと知らずに購入
    2022年5月25日
    元々BLに疎く、ブロマンス的な関係性は好きでしたが、BLに対しては割と抵抗感がありました。そんな私が数年前にこちらの作品をBL作品とは知らずに購入し、衝撃を受けました。
    購入してから途中でエッ!?BLなの!?と驚いたのですが、大正という時代や陰翳りのある美形キャラなど、設定が好みど真ん中だったので読み進めました。結果、読んで本当によかったです。

    まず単純にBL云々を差し置いても物語として非常に面白く、読み応えがありました。
    もちろん男性同士の性描写(当時BL初心者だった私には結構ハードだった)も多くありましたが、メイン二人だけではなく登場人物全員が入念に作り込まれていて、それぞれが表面上のキャラクターではなくそこにちゃんと人生があります。皆さん仰っていますが、BLという枠組みに収まらず、幅広い人に読んでもらいたいヒューマンドラマです。
    正直web広告などの影響でBL=エロ漫画とひどい思い込みで食わず嫌いしていた自分を恥じました。(櫻狩りを機にBLの面白さを知り、今はエロ特化BLも大好きです)
    そして櫻狩りのおかげで、BLにせよ何にせよ一見順風満帆な執着系闇属性×唯一の救済となる圧倒的光属性 への性癖を拗らせました。
    内容も描写も言い回しも美しく鬱屈としていて耽美という言葉がまさにぴったりです。

    終わり方は読み手次第かもしれませんが、私は救いと取りました。BL作品に留まらず、これまで読んできた漫画の中でも特に大好きなラストシーンです。余韻がすごいです。
    続編?番外編?があるとのことですが、電子でも発売して頂けたらな…と、定期的に読み返しながら切に願っています。
  • 少年少女ロマンス

    ジョージ朝倉

    ロマンチックすぎるほど
    2020年4月8日
    蘭の真っ直ぐすぎる真っ直ぐさも、右京の不器用すぎる不器用さも、二人が一度だって出会わなければここまで拗れていなかったんだろうなと思うと愛しくて愛しくてたまらなかった。なかなかぶっ飛んでるしクスッと笑ってしまうのに、ロマンチックすぎるほどにロマンチック。
    蘭と右京はもちろん宗ちゃんが大好きなので、終わり方にも大満足です。試し読みで購入を迷ってる方はぜひ。
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