フォロー
0
フォロワー
0
総レビュー数
8
いいねGET
21
いいね
2
レビュー
今月(5月1日~5月31日)
レビュー数0件
いいねGET0件
シーモア島


投稿レビュー
-
救いです2024年3月14日作者様の前作がとても好きで期待して即購入しましたが、期待以上の大大大大大正解でした!!
飄々としたヤのつく職業のお兄さん・天授と、訳アリで田舎に飛ばされたお医者さん・聖高の救済のお話です。
救い救われの関係がお好きな方はもう絶対に読んで欲しいです…!シリアスすぎないので気負わずに!責任を持っておすすめします!
二人とも強くて弱くて優しくて愛情深くて……。惹かれ合う過程も「そりゃお互い好きになっちゃうよ…愛しちゃうよ……あの日天授が見つけたものはただのかわいくてかっこいい青年じゃなくて、まばゆい運命の光だったんだよ…」と頷きながら読み進めました。
愛に狂って自分を明け渡すような二人ではなく、お互いに狂って自分の形を確かめ、自分の道を信じ、安心して自分の生き様を全うすることができる二人だと思います。加えて二人ともビジュが良すぎる。最強です。
ストーリーもラブなシーンもこれが一冊に収まってるの!?と読了後驚いてしまうほど濃密で大満足です。お値段以上にも程があります。
絵も最初から最後まで全てのページ、全てのコマ、全ての線が美しいです。眼福です。強欲ですが、二人のお話がまたどこかで読めたらうれしいです。あればあるほど助かります。
もちろん二人のお話じゃなくても、今後作者様買い間違いなしです。どうか一生漫画を描き続けてくださいと強く祈りながら、すべて購入させていただきます。ありがとうございます。 -
-
-
まさに、犬ほど素敵な商売はない2022年6月26日ろくでもない──無意味で何の値打ちもない──人間と自身を評価し、虚で荒んだ生活をしていた倖生が、犬として、ユキとして、轡田さんに深く愛される様子がたまらなかったです。犬のようにではなく、本当に犬として扱われるという屈辱的な行為に、最初はそれ相応に反発し、人間として犬を“演じて”いた倖生ですが、ある出来事を機にユキは完全に“轡田の犬”になります。個人的にはそのシーンが、倖生の飢えと轡田さんの愛情深さがピタリとはまった瞬間という感じで本当に大好きです…。最後まで読むとよりそう感じます。
本当の犬なので性的な行為は後半まで全然ありませんが、その性的ではない、はたから見れば異常なのに愛に溢れた行為の数々が艶かしくて最高です。(何より、最初はあんなに生意気だったのに、転げ落ちるようにご主人様大好きで従順な犬になったユキが健気可愛すぎる……) もちろん実際に性的な意味をもって触れ合うシーンも濃密で、けれど二人の異様な雰囲気を残したままで、大変満足です。
小説に限らず漫画作品を含んでも、今まで読んだBLの中で特に性癖に刺さるドンピシャ作品でした。
お互いがお互いのために生まれたみたいなお似合いの二人に、永遠の幸あれ…。 -
同じ世界にいる2022年5月31日小説でも漫画でも世界観を共有している連作短編集が本当に大好きなので、こちらドンピシャでした。手紙をテーマにした2つのcpの世界の繋がりだけではなく、作中で描かれる漫画の世界ともリンクした瞬間、ぶわっと鳥肌が立って、大袈裟ではなく本当に泣いてしまいました。
全cp大好きなのですが、作中漫画に出てくるcpが特に推しなので、私としてはそちらも実際にひとつの作品として一からガッツリ読んでみたい気持ちでいっぱいです。というか実際に単行本出ているのでは…?と思って、読了後、思わず先生の作品欄で探してしまいました。そんなことをしてしまうくらい、細部までしっかり創り込まれた世界観に天晴れです。何度読み返してもこの作品の世界に没頭してしまいます。
早寝電灯先生は、読後、この世界のどこかにこの人たちは本当に存在するんじゃないだろうか、幸せになってほしいな、と思わせる天才だと思います。 -
みんなのレビュー2022年5月31日映画館から出れば会話も全く続かないような正反対の二人が、ただ一緒に映画を観るだけの関係…から、この関係は何なんだ?自分にとってこの人は一体…?この気持ちは…?と、少しずつ動き出すお話です。
劇的な場面がある訳ではないのですが、二人の心の機微が丁寧に丁寧に描き込まれていて本当に素敵です。
作者様のデビュー作だと知って驚きました。他の作品も購入し、どれもすごく好きだったのですが、どれか一つ選べと言われればこの作品がいちばん癖に刺さるお話でした。
ラストシーンもすごく粋で、それこそ映画のように綺麗にまとまっているので、続きを読みたいというのは野暮だとわかりつつも、この二人が落ち着くところに落ち着くお話も読んでみたいなあと願わずにはいられません。
積極的におすすめしたい作品です。 -
BLだと知らずに購入2022年5月25日元々BLに疎く、ブロマンス的な関係性は好きでしたが、BLに対しては割と抵抗感がありました。そんな私が数年前にこちらの作品をBL作品とは知らずに購入し、衝撃を受けました。
購入してから途中でエッ!?BLなの!?と驚いたのですが、大正という時代や陰翳りのある美形キャラなど、設定が好みど真ん中だったので読み進めました。結果、読んで本当によかったです。
まず単純にBL云々を差し置いても物語として非常に面白く、読み応えがありました。
もちろん男性同士の性描写(当時BL初心者だった私には結構ハードだった)も多くありましたが、メイン二人だけではなく登場人物全員が入念に作り込まれていて、それぞれが表面上のキャラクターではなくそこにちゃんと人生があります。皆さん仰っていますが、BLという枠組みに収まらず、幅広い人に読んでもらいたいヒューマンドラマです。
正直web広告などの影響でBL=エロ漫画とひどい思い込みで食わず嫌いしていた自分を恥じました。(櫻狩りを機にBLの面白さを知り、今はエロ特化BLも大好きです)
そして櫻狩りのおかげで、BLにせよ何にせよ一見順風満帆な執着系闇属性×唯一の救済となる圧倒的光属性 への性癖を拗らせました。
内容も描写も言い回しも美しく鬱屈としていて耽美という言葉がまさにぴったりです。
終わり方は読み手次第かもしれませんが、私は救いと取りました。BL作品に留まらず、これまで読んできた漫画の中でも特に大好きなラストシーンです。余韻がすごいです。
続編?番外編?があるとのことですが、電子でも発売して頂けたらな…と、定期的に読み返しながら切に願っています。