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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 2世と器

    戸ヶ谷新

    この2人の関係性を何と名付けるべきか
    ネタバレ
    2025年2月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この2人の間にあるのは果たして恋愛感情なのだろうか。

    自我を殺され、親に貼り付けられた仮面の下で生きていた永真にとって、その事情を知り仮面の下に向けて話をしてくれる春一は救いである。
    永真が春一に求めていたものは話を通して変化する。
    最初、永真から見た春一は一般体であり失われていた体験を導いてくれる存在だった。その意味で、春一は永真の親のような存在である。
    終盤になってもその根本的なところは変わってないように見受けられる。ただ大きな違いがあるとすれば、それは永真が春一の事を慮っている点である。最初は自己開発目的で春一と関わっていた所もあるが、物語が進むにつれ春一を救うことにも目的を見出している。

    2人の共通点、相違点について。
    母親が宗教に固執しているのは共通する性質である。
    相違する点は、母親の態度である。
    春一の母親はあくまで家族愛から来るところの逃避として宗教に固執している。
    永真の母親は、自己保身から来る逃避として宗教に固執している。いわゆる教育ママの行き過ぎバージョンみたいな。
    しかし、永真の母親は良い意味で人間臭い人である。永真に暴力を奮っているのは恐らく最後の捕まる前のシーンだけである。永真にお仕置をするシーンでも他人に暴力的な事を任せている。この様子からも、永真を永真として見ることはないが、どこかで永真という息子を見ており母親として外道には落ちきれないでいることが分かる。

    しかし、永真は母親のことを心から嫌っている。当たり前である。人間臭さなんて永真には知ったことでは無い。愛してくれなかったのが、自我を抑圧させられたのが全てなのだ。

    そんな歪んだものを向けられてきた永真と春一の2人の共通性質に、自己証明願望がある。親が息子達に憎悪以外の何かを向けていたとしても、親が息子達に向き合っていないことは事実である。向き合ってくれないのだから、自分を見て欲しくなる。認めて欲しくなる。
    そんなように擦り切れた2人が出会って、お互いを満たし合うのがこの話。この感情をなんと呼ぶ?私はこの2人の間の感情を家族愛に近しいものだと考えた。
    この本を読んだ他の方はどう思うだろうか。名作であるのでこの話を読んで是非とも自分なりの解釈を持って欲しい。
  • フェイクファクトリップス 【電子限定特典付き】

    末広マチ

    再開系(両)片思いケンカップル
    ネタバレ
    2025年2月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最高でした。某イラスト投稿サイトで1話を読み、あまりの面白さに惹かれて買いました。この本の魅力を簡単にまとめると、『テンポ感良し』『顔面良し』『ストーリー性あり』です。総じて、この本を読んでいる間は私たちはほんまもんの壁になることが出来ます。それくらい惹き込まれる物語です。
    この下ネタバレです

    物語中盤で明かされる、攻めから受けに対する想いの強さが個人的にぶっ刺さりました。2度目読みかえすと、攻めが俺は男と寝たことあるけど……的な表現をしていたりして、「会えなかったあいだも全のこと引きずってたんやんコイツ〜」となって面白かったです。
    上下作の方を見ると余計に、攻めは受けに対抗心がそこまである訳じゃないというのが伝わってきて、受けのその立場でありたいからという意思が感じられました。攻めスパダリでは?という感じですね。こういう系の物語基本的に受けが好きになりがちなのですがこの作品ばかりは攻めが、大人すぎると言うか格好よすぎてやばかったです。


    くっついた後も(主に受けのおかげで)一貫してケンカップルぽさを貫いてくれます。読んでしまったら最後、人生の価値観の根底がこの人たちになるのでぜひ読んでみてください
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  • 初恋勝手に終わらすな【電子限定おまけ付き】

    みよしあやと

    ツンデレ受けの極地
    ネタバレ
    2025年1月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受けがとにかく可愛い。
    幼なじみ、片思いとかそこら辺が好きな人には是非とも読んで欲しい本です。

    終盤で、受けが逃げちゃうシーンがあり、個人的にそこの評価が別れがちなのかと思いました。自分も『え、まとまりそうだったのに逃げちゃうの?』と初見はなったわけですが……。でも良く考えてみれば、受けからしたら攻めに対しての不安感も結構大きい訳ですね。なっがい間好きだった受けと、気付いてないだけで好きだった攻め。攻めは好きなのを自覚してなかっただけなのですが、それにしてもこれまで普通に女の子とも付き合ってきた人にそんなこと言われてもすぐには信じられない。という受けの気持ちも全然分かります。相手が自分を選んでくれるのは嬉しいけれど。相手が自分と別れないとも限らないし、もしそうなった時に苦しむのは自分。受けの気持ちとしては前述よりも酷いでしょうか。幸せになりたいけど失うのは嫌。っていう……!受けに対する感情移入めっちゃしちゃう漫画なんですよ。攻め視点で話は進んでいくはずなのに。

    何よりも作者さんは本当に感情の表現が上手。表情で気持ちを伝えようとしてくるBL漫画あまり好きではないのですが、この作者さんは表現が上手すぎてもはや気になりませんでした。面白いです。
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  • 夜明けがいちばん暗い

    山田ノノノ

    全人類におすすめできる
    2025年1月23日
    物語要素(考えさせられる要素)もあり、BLらしいドキドキ要素もある作品なので誰にでもおすすめできます。
    個人的には同作者様の跪いて〜と手を伸ばしたら〜の中間くらいの内容だったと思います。新しい人生観を得られました。面白かったです。
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  • ハッピークソライフ 【電子限定特典付き】

    はらだ

    今のところイチャラブは無し
    2025年1月23日
    6巻まで出てますがBL要素〜!ってのがあるのは各巻に1話くらいです。イチャラブ系が好きという人にはおすすめできません。そういう人は同作家先生の好きな人ほどや、やたもも、よるあさの方がおすすめです。
    またはらだ先生のカラーレシピやにいちゃんが好きな人に刺さるかと言われれば微妙です。

    しかし面白さでいえばはらだ先生作品の中でピカイチですし、やたももなどと繋がる部分もあるので少しでも気になったら読んでみても損は無いと思います。
    いいね
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  • 穢れのない人【コミックス版】

    虫飼夏子

    純愛とは決して違う、複雑な感情の物語
    ネタバレ
    2025年1月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この話にいわゆる萌えは無い。
    BLと言うよりかどちらかと言えば小説のような内容だった。でも正直作者の人生観にも触れられるこういう話は好き。
    それにプラスしてキャラクターが魅力的だった。どちらも上下巻でブレることなく、キャラクターを理解しやすかった。

    ここからは考察になるのだけれど
    穢れのない人はどちらかにかかっているのではなく両方なのでは無いかと。
    親からの愛を得られなかった子供が愛を欲しがるのは穢れのないこと、必然なことであるように思える。
    また、秋鷹さんの方は言わずもがな。秋鷹さんは救いの象徴のような存在である。始まりが始まりなだけに(人生の負け組みたいな感じ)秋鷹さんの心の広さや寛大さが伝わりきらないのが少し損しているところだと思う。

    薄いと言っている人がいるけれど、それは否定できないところもある。
    私も秋鷹さんの気持ちがよく分からない。
    第一印象が良かったというのも分かるが、逆にそこのせいで少し分からなくなってる。いっその事秋鷹さんを根っからの理解できないレベルの善人としてくれた方がどこで惚れたのかわかりやすい。というか、多分秋鷹さんが優しかったのは心の底から善人だからなので下巻の方の、『触れられると嬉しい』(意訳)的な表現はあまり要らなかった。あの台詞のせいで返って、『秋鷹さんは同情ありきで攻めと一緒にいるんじゃないの?秋鷹さん攻めのこと純粋に好きだったの?』となってしまった。
    私が変な方向に考察しているだけで、本当は秋鷹さんは最初らへんの時点で純粋に攻めに惚れていたのかもしれないけれど。

    あともうひとつは攻めの方は本当に秋鷹さんのこと好きなの?ってところ。個人的には、攻めが犯罪を犯して教会に逃げた時に優しくされて惚れたっていう見方と、誰でもいいから自分に愛をくれそうな人と一緒に居たかったという二択だと思う。

    どちらにしてもこの2人の恋愛をただの恋愛で片付けることは出来ないし、こんなにだらだらと書いても真意は分からない。けれど、こんなに考察したり何度も読み返したくなるということは本としては素晴らしい。BLBLしいのが読みたいなら買わない方が良いけれど、物語性のあるBLが読みたいなと思ってる人には是非とも読んで欲しい一作だった。
  • レンタルタマちゃん

    らくたしょうこ

    ついていけない
    2025年1月15日
    少し内容が薄く感じてしまいました。
    終わり方的には、苦手な人でも読めるくらいのバッドでした。ですがバッドエンドにする必要性は感じられませんでした。むしろあの後の2人の平和な生活を描いた方がよっぽど物語として綺麗にまとまってる感じがします。
    また、感情描写をもう少し徹底して欲しかったです。作者様の他の作品は読んでて気持ちが滲み出てくるような熱さがあるのですが、この作品からはその熱さを感じられませんでした。
    如何せんタマの方の心理描写が少なくまとまりすぎていて本来の性格や性質などが分からずあまり感情移入することが出来ません。主人公の矢澤に対しても同じです。
    残念ながら私は作中のような荒廃した世界に住んでいる訳では無いので、もう少し主人公たちの人生観なども含めて書いていただいた方が良かったかと思ってしまいました。




    まとめると、この作品は題材自体はとても面白いのですが、描写が少なくキャラクターに感情移入できない、最後辺りのシーンや独白の説得力が欠けているせいで、プロットにストーリーが従属しているとしか思えない内容になっていました。
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  • 悪癖 【電子限定特典付き】

    イイモ

    以外にもハッピーエンド
    ネタバレ
    2025年1月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本一巻が出た時から数年かけて追っていた作品です。確かに人を選ぶ内容ではあるのだけれども、私はどうしても最後までこの作品を読んで欲しいわけです。一巻だけ読んでやめるのがいちばん勿体ないと思います。一巻だけだと、異常性癖の受けとそれに批准できるような攻めが彼らなりの愛の形を作っていくような話に思われます。しかし、この物語で本当に描きたかったのは、過去に良くない思い出を抱える彼らの、どこまでも等身大な恋愛なのではないでしょうか。小島は殺して欲しいわけでも死にたい訳でも無く、怪物がなんだったのか知りたいだけ。大門は、愛する人を失いたくないだけ。最後まで読めばこの2人の真っ当な部分の恋愛を見ることが出来ます。2人が、やばい愛をしたがってる、のように考えて合わないなと思って読まないのは損です。

    ちなみに4巻で個人的にモブだと思っていたキャラがまさかのBL側デビューするのですが、そこに凄いリアル味を感じました。どんな人にも、理想とは違う何かがある。そしてそれを愛せるのが多分愛。ということでして、本当に名作なので最後まで読んでください!
  • 人質は誘拐犯に嘱望する

    春待イド

    迷ったら読んでみて
    2025年1月12日
    短い話なのにすごく広がりがあるというか、圧倒的お得感。普通のBL本なら一巻分使って得られる情報量をこのページ数で全て得られる感じ。テンポ感よすぎて読み進める手が止まんないです。
  • ノっぴきならぬ

    こふで

    星5以外無いよ……
    2025年1月12日
    凄いんだもん、絵が綺麗なのはもちろん、お互いが好きすぎるが故の擦り切れが感動的すぎるんだよ……。30分くらいかけて読んだのに体感1分もありませんでした。最高だと思います。大好きです。
  • カラーレシピ

    はらだ

    どこまでも魅力的な話
    ネタバレ
    2025年1月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 上巻は萌え、下巻は地獄、読後は感心というあまりに読者の気持ちをゆずぶることに適した漫画。
    読んでた側でも福介の本当の気持ちがどこか分からない。
    美容師になろうとしたのは、自分の手で何かを染め上げるのが好きだから。
    もしかしたら、福介は途中でしょーくんが言ってたみたいにしょーくんのこと好きじゃないのかも、自分色に塗り替えたいだけかも。

    読者でさえ、完璧に福介を理解できないのだからしょーくんだって理解できるはずがない。
    読んだ後、福介やばいやつ……と思いはするけどまだ惹き付けられてしまう。しょーくんだって多分似た感じ。
    理解できないやばいやつだけど、福介には確かな魅力がある。その魅力は良くも悪くも福介の素の部分から出てくる魅力だと思う。それじゃあ、素で接していればしょーくんは福介に惹き付けられたか、と言うとそうとも言いきれない。作り上げた福介と、とんでもなくサイコパス福介(本人でも制御しきれてない、やりすぎだと思ってるレベルの)、そして素というか弱い福介。3つの福介があったおかげであの最後があると思う。ずるい男。だからこその魅力。

    あの最後の後は、福介に自分と心から向き合って欲しいなと思う。そして、しょーくんはそれを手助けする役割を担って欲しい。
    流石に自分自身の素直な気持ちを持てないままの福介がしょーくんの1番にはなれないと思う。幸せになって欲しい。
  • 帳と針【電子単行本】

    DAO通信

    執着系われ鍋にとじ蓋主従カップル
    2025年1月12日
    最後まで読みましたが、試し読みで1話目を読んだ時の興奮と没入感が忘れられません。1話の時点で、潤(眼鏡じゃない方)がめっちゃ執着してるなということと、石神くん(眼鏡)が色っぽいなということに有り得ないほどの萌えを感じていました。再開系か良いな〜と思いつつも、この雰囲気で始まってハッピーで終わるのか?という不安も残っておりました。でも、私と同じように思って購入を悩んでいる方、安心してください。全然バッドな終わり方ではありません。1話を見て、キャラが魅力的、や作者の絵柄好きだなと思った方は単話版で2話を見ずして単行本買っちゃって大丈夫だと思います。絶対期待はずれになることはありません。

    あえて攻め受けのネタバレもなしにさせていただきました。なるべくネタバレを見ずにこの作品を読んで見てほしいです。そして読み終わって、あまりの尊さに叫んでください。
  • いじめられっ子がやり返す話

    タロ名

    純粋なラブストーリー
    ネタバレ
    2025年1月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 昔から好きな作品で久しぶりに読んで色々と考察した訳ですが……

    まず黒出から神田への恋心。
    ここは個人的にん?って感じが強かった所で、本書では出会った時から好きになっていたとありました。ここについて、ふたつの説が考えられます。
    ①本当に助けられた時点で好きだった。
    とんでもっぽいですが、現実の恋って割とそんな感じで始まりますもんね。特に恋愛対象の性別の人が相手だったらそこまでちょろすぎる訳では無いのかも。
    ②猫被り状態(いじめられっ子バレ)の神田との日常会話の中で惚れていったことを簡単に表している。
    個人的に『友達だから助ける』とか『作戦第一成功だな』のシーンで黒出が惚れたのなら結構納得が行きます。

    次に神田から黒出への好意。
    これは考察とかではなく、初めて出来た自分を認めてくれる存在だったから好きになったんだと思います。

    神田の行動原因。
    神田は黒出に虐められたことよりも、黒出が初恋の先生から気に入られるために神田と仲良くなったと言うことにイラつきを覚えている感じだと思いました。この神田の考えは思い込みですね。黒出が先生を好きなことと神田と仲良くなったことは関係がありません。
    というか神田は先生に対する対抗心がバチバチですので、黒出の心を先生から奪うことが最終目的っぽい感じもします。


    結局のところ
    お互い、お互いの素の部分というか優しい本性に惚れてる訳ですからある意味で純粋すぎるラブストーリーと言えます。
    両方とも良い子すぎるんですよこの話。

    長々とすみませんでした。大好きな作品ですので、理解しきりたいと思って書かせていただきました。
  • 無能部下ですがエルフ女装の才能がありました。

    不治ノマンシン

    尊い
    2025年1月12日
    某イラスト投稿サイトでちょくちょく見ておりましたが、本になったと聞いて買わせていただきました。
    結構アツイ演出や台詞回しが多くて読み応え抜群でした。
    内容としては、ログみたいな感じが近いです。
    あと作者様は静岡出身でしょうか?ちょいと方言っぽいのが出てきてビビりました。
    いいね
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  • 何それ愛かよ【単行本版】

    ろじ

    飯田くんが可愛い。
    ネタバレ
    2025年1月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 飯田くん(作者様のpixivではどちらかと言えばかろうじて受けとされている)が大好きなので飯田くんの魅力を語りたいと思います。
    ①『吉田くんはさ、陽キャっぽいの見た目だけでしょ。人の事見透かして優位にたたないとお話できない?』
    吉田がだいぶ核心ついていること言ってるのに陽キャっぽいとか使ってるのが少し幼稚で可愛い。飯田くんは陰キャでは無いけれど友達はそこまで多そうじゃないので(特に親友とか)ちょっと陽キャ云々とか気にしたことあるのかな、可愛いなと言う。また、人の事見透かして〜は自分に言ってるところもありそう。実際飯田は自分が優位に立ってる会話じゃないと落ち着かないところありそう。兄貴とかとの会話で向こうに主導権を握られており、それも含めて会話の主導権を他人に委ねるのあまり好きではないのかも、可愛い。
    ②『創造性の示し方はひとつじゃない。』
    ここら辺からも分かる通り、飯田くんは結構過去に囚われてる。特に、父親に認めて欲しい(芸術の方の意味で)願望が強いんだと思う。吉田は飯田くんが愛されたい願望強いと言ってたけど、「向き合って欲しい願望が強い」の方が正しい気がする。飯田くん自身自分が過去に囚われていることにも気付いていて、そんな自分が大嫌いな訳だけれども、そこを含めて諦めている様子がある。人だけじゃなく自分にも向き合えていない、可愛い。でも、吉田と出会ったことがきっかけで向き合おうとしだしている、そういう所はもっと可愛い。
    ③『男と寝るのは無理』
    流石、女遊びを結構しているだけある。雰囲気的にそっちに流れていきそうなのを察知するのが可愛い。
    ④メガネ
    メガネが伊達なの含めて大好きだけど、最後メガネ外したのが最高に可愛い。飯田くんに取ってメガネは過去の象徴でもあり、自分と自分を認めてくれない家族を切り分けるものとして書かれているが、最後そのメガネが外れることで未来に目を向け、人と向き合おうとしていることが読み取れる。


    長々と書いたけれど、私はもちろん作者様の描かれる他のキャラクターも大好きだし、ストーリーも大好きです。紙媒体を進める訳では無いですが、紙で何それ愛かよを買うと雰囲気に吸い込まれるのでオススメです。また、性描写の無い作品となっているので、BL入りたてでしっかりストーリーも楽しみたいという人にはとても薦められる漫画になっています。ぜひ読んで欲しいです
  • 蛍火艶夜 単話版

    amase

    これ以上ない最高の感情表現
    ネタバレ
    2024年7月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 全部読みましたが、個人的には坂ノ上少佐の話が一番好きです。この作品に出てくる人達はみんな不器用な人間ばかりなのですが、坂ノ上少佐の話に出てくる2人はその中でもトップレベルに不器用です。作品の最後の話で、ばんくんが俺人間向いてなかった!って言うんですけど、その台詞が刺さりまくってずっとそれについて考えています。読み返してみるとばんくんは人から好意を寄せられたことが無さそうだなと感じました。それでいて、坂ノ上少佐の方も人生で初めて心から人を好きになったという。2人の恋は2人にとって正真正銘最初で最後の恋な訳ですね。ここまで書いてて思ったのですが、この作品に出てくる恋は本当に恋と言っていいのか分からないほど熱烈で感情的で、あっさりさが無いです。本人達が泣いてる訳でもないのに勝手にこちらが感動させられるような素晴らしい恋がありました。最高です!