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レビュー

今月(11月1日~11月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • ベルセルク

    三浦建太郎

    私はこれで、漫画を読むのを辞めました
    2025年11月14日
    これを超える漫画作品は、もう出ないと思って。

    長期連載された漫画は、絵や話が洗練される代わりに、尖ったモノを失う事があります。
    こちらの心に突き刺さる、大事な何かです。
    魔法使いが出てきた辺りで、雰囲気も変わり、ベルセルクの最盛期は終わったと感じたのです。
    30巻で購入をやめ、他の漫画も止めました。
    本当にスパっと辞めました。重度の漫画読みだった私が、15年程、漫画に全く触れることのない生活をしました。
    私はベルセルクで、本当に、漫画に満足したのです。

    2年前にあるきっかけで復帰して、改めて続きを読ませていただきましたが、自分の判断は間違っていたと、思い知りました。
    グリフィス率いる新鷹の団とクシャーンの合戦、大帝戦が凄まじかった・・!!

    設定の特殊性から、イメージが肥大化する一方の、グリフィスという存在。
    巨大なカリスマ。神々しさを衣に纏い、禍々しい闇を統べる者。言葉で言うのは簡単ですが、表現するのは難しい。
    しかし、クシャーン戦、大帝戦で見たものは、こちらの期待値をはるかに超えた、グリフィス像でした。
    圧倒的表現力。

    魅力的な絵・漫画が描けない人と、描ける人の間に、何か越えられない壁があるように、
    魅力的な絵・漫画が描ける人と、三浦健太郎の間に、何か越えられない壁がある。

    そう感じました。
    若くして亡くなられた事は、本当に、漫画界、表現界の損失です。
    けれど、誤解を怖れずに言うなれば、三浦先生が命を削って描かれたこその高みのような気がします。
    ベルセルクは未完でも、漫画の歴史の一到達点として、永遠の輝きを放つのでしょう。
    (本音を言うと、先生が描いたキャスカ復活が読みたかった涙)

    一時期購読をやめた事を土下座で陳謝し、三浦先生のご冥福を心よりお祈り致します。
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  • ダークグリーン

    佐々木淳子

    温暖化・環境問題 私に影響を与えた漫画
    2025年11月11日
    約30年前、テレビでは温暖化問題など取り上げられていなかった時代。私はこの作品を読んで影響を受け、温暖化問題に取り組んできた。・・といっても、クーラーをつけないとか、リサイクルとか、地味に個人的にだけど。
    この作品の連載開始は1983年。という事は40年以上前から温暖化問題は予測されていたわけで。その頃からちゃんと社会全体、世界全体で取り組んでいればなと思う。
    最終回の、人類の具象化の描写は真理。

    10巻で内容盛り沢山。社会派漫画だけど、SF漫画として普通に面白い・・いや、かなり面白いので、読んでみてほしい作品です。
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  • みにくい遊郭の子

    狩谷成

    花街で最高位の花魁になれる・・のか??
    ネタバレ
    2025年11月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ かつて相模屋のナンバーワンだった伝説の遊女ルリは、体を売らずに花街で最高位の花魁になったそうな。
    体を売らなくてもいい花魁。それには客を、自由自在に転がす話術、教養、芸事、色んな才能が必要です。
    客に花街で一番高い座敷料を払わせた上で、花を買う以上の楽しみ、価値を提供しなきゃならんわけです。

    色々エピソードを積み上げているが、善良なだけで、
    主人公に、そんな存在になれる素質があるとは感じられない。
    そして、内儀になる展開も、何か違うだろう。

    女にとって地獄の遊郭と、ルリに似ているということで上客に優遇されるエソラ、内儀にも望まれるエソラ。
    この二つの遊郭が噛み合っていなくて、物語が浅いと感じる。
    (8巻読了)

    相模の面がひたすらカッコいい😍そこだけは見所。
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  • ボールアンドチェイン

    南Q太

    サレ妻、ザマア系の対極にあるお話
    ネタバレ
    2025年11月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ボールアンドチェイン。調べてみたら、しがらみ 束縛 とかいう意味らしい。成る程と納得。
    「普通はこうだ」という社会通念の「束縛」から脱却して、「自分の愛せる人生」を探す二人の主人公の物語。
    この作品が優れていると思うのは、タイトルを大きな視点で描いている所。
    主人公サイドだけではなく「ちゃんと」描いている。

    あやも、けいとも、夫、婚約者に対して結構ヒドイ。
    合わないから婚約者と別れるにしても、けいとの態度は誠実なものではない。慰謝料100万で済んで、別れ話が長引かなかったことはラッキーな事。
    あやの新婚時のエピソード。半年同衾拒否で、外に逃げ出されたことは、旦那の心に大きな傷を残しただろう。
    結婚生活がうまくいかなかったことを、旦那のせいだけにする事はできない。
    ネットに吐き出した旦那の本音は、旦那サイドのボールアンドチェイン。

    人間は、誰もが主観で生きていて、自分の痛みを大きく感じ、相手の痛みに対して鈍感である。
    かといって、相手を思いやって、過度に罪悪感を持ったり、我慢するのもなんだか違うわけで。
    あやが逃げ出すのも、旦那が浮気に走るのも、けいとが浮気して婚約破棄するのも、それぞれの経緯があり、各々感情があるから仕方がない。自分を抑圧すると壊れてしまうし、
    何より不幸なだけだから。

    昨今流行りの?サレ妻や、ザマア系の対極にある話だなと、ザマア系が苦手な私にクリティカルヒットしました。
    人生そんなに単純じゃない。(不倫を肯定しているわけじゃないよ)
    自分は性的マイノリティではないけれど、けいとに共感する部分は多いし、あやの人生、カウンセラーやゆみこさん、はるかパパなどのセリフに感じ入ったり、色々考えさせられるお話でした。
  • 火祭り村

    猪爪ケイ/enem

    いい原作+実力ある作画=最高に面白い
    2025年11月2日
    登場人物が多いんだけど、ちゃんと書き分けが出て来ているし、エピやシーンで印象づけられているので、「う~んと、この人誰だっけ」がない。本当に沢山の人物が関わって物語が進行するので、これは重要な事だし、地味に凄い事だと思う。
    この展開納得いかんな、好みではないな。と思ってもすぐに追加エピソードや、説得力のある絵の力で納得させられる。

    全100話。散らばめられた、沢山の謎を回収しながらの最後の最後まで息のつかせぬストーリー展開と、漫画家の力量を楽しませていただきました。
    タイプ別にいい男が一杯出てきて、そこも満喫しました😃✨
  • 異世界に召喚された(偽)聖女の私は、王子様と結婚出来ないと死ぬ運命のようです

    ララ

    ちゃんとストーリーがある 読み放題
    2025年11月2日
    ほぼ会話のみで進行し、お話がごく薄な作品も多々ある昨今。この作品は15話の中に、あれこれストーリーがあり、謎もきちんと解明されて面白かった。これだけでヨミホの元が取れた気分。王子とサーガのローテンションな所が好みで、そこも良き。
  • 聖女様は逆ハーレム後宮を築かないといけないらしい

    逢那/久瀬川ノハ

    白泉社の看板を汚す作品
    2025年10月30日
    この漫画の何が駄目かって、4pとかしているのにTL指定じゃないこと。
    の上に、低年齢向けに作られている。
    顔も体もドレスも、小学生が描きそうな絵を、上手くした感じ。
    何より、主人公の頭の出来、理解力が、小学生か中学生並みに低い。
    つまり、もう一度言うけど、低年齢でも読める乱○もの。
    これでいいの?白泉社さん

    子供の頃に聞いた何気ない話、刺激から性癖は定まります。
    この漫画を読んで、子供に○交という性癖が付いてもいいんですか?
    白泉社の社員はご自身の小学生、中学生のお子さんにこれを読ませることが出来ますか?

    白泉社といえば、老舗で、作家性の高い少女漫画を出す出版社、というイメージがあります。
    ネット配信で、雑誌系とは違うもののようですが、それでも白泉社の看板を付けているのだから、編集部は考えて、作品を出すべきではないでしょうか。
    私にとって、白泉社への信頼と、イメージが下がった作品でした。
  • スキップ・ビート!

    仲村佳樹

    エンターテイメント 作者の野心とプロ根性
    2025年10月29日
    顔も体も細長い、等身が10とか11もある細長系少女漫画は避けていたのですが、前話無料で読んでみて、ハマりました。面白かった。

    最初は芸能ものでしたが、序盤の方で役者・演劇漫画に変化。
    「花ゆめ」で演劇漫画。これって結構なチャレンジです。
    何故なら花ゆめは、「ガラスの仮面」の掲載紙。
    誰にも越えられない域に達した不朽の名作、演劇漫画の金字塔が先にあるからです。
    しかし、ガラスの仮面に負けずと劣らない演劇シーンを見せてくれる。
    こうして見ると、第一話の、内に秘めた開かない箱は、ガラスの仮面の、内に秘めた情熱のオマージュのような気がしないでもなく、作者は分かってチャレンジしているのが見て取れます。しかし、ガラスの仮面と同じものを追及しているのではない。

    ガラスの仮面の主軸は演劇論でしたが、この作品はエンターテイメントに徹している。

    常識的に考えてあり得ない展開(ヒール兄妹)も多々あるけれど、読者が楽しめる展開であり、普段は口うるさい私も、面白いからおk、と楽しめます。
    念や生き霊を飛ばしてしまうけど、実はメルヘンチック・・って、どういう事ですかと思わずツッコミを入れたくなる主人公のキャラクター。社長や作画、尚や蓮との絡み、随所に、高いエンターテイメント性を感じます。そしてアクションシーンでよく分かるけど、メチャクチャ作画能力高いんだよね。

    読者に楽しんでもらいたいというエンタメ精神、今までにないオリジナルな物が描きたいというプロ根性、作者の少女漫画家としての意地と誇りで描かれた、ガラスの仮面とは違った角度の演劇漫画でした。
    野心を持つ主人公=作者のような気がしてなりません。
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  • 多聞くん今どっち!?

    師走ゆき

    師走ゆきにしか描けないギャグ漫画
    2025年10月29日
    かつてアイドルにハマったことはないし、推し活とかよく分からないんだけど、これはメチャクチャ面白い。
    「たとえ本人でもアンチには屈しません」(一話)
    など、うたげちゃんが、面白おかしくファンの心得?を教えてくれる。
    うたげ語録を作りたい。

    とにかくセリフにリズム感があってテンポが良くて、
    うたげは勿論、多聞君もジメ原君も、周りのキャラ全てが面白い。
    これはもうラブコメではなく、ラブギャグ。
    師走ゆき先生にしか出せない味の、ラブギャグ漫画です。
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  • 夏雪ランデブー

    河内遙

    死に別れ センシティブな心情を描いた名作
    ネタバレ
    2025年10月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 愛する人を遺して若死にする。
    現実にままあり、どうしようもないことなので、切なく悲しい。

    執着を絶ちきり、成仏するのが、一般的に良いとされる幽霊の振る舞いだけれど、
    鳥尾の場合は死後も含めて一つの人生。
    葉月という稀有な出会いを経て、これはこれでハッピーエンドかもしれない。
    そう思った本編の最終回でした。

    遺した側も、遺された側も、綺麗事ではすまないセンシティブな問題であると思うのですが、その心情を描ききっていて素晴らしい。
    執着とは、生きるということとは、様々な事を考えさせられる名作です。
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  • 吉祥天女

    吉田秋生

    性についての考え方を変えた作品
    ネタバレ
    2025年10月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 涼「卑怯だぞ お前は男の一番弱い所を突いてくる!!」
    といったようなセリフがあって、初読はよく分からなかったのですが、繰り返し読むうちに、これがこの作品を読み解くヒントだなと思いました。

    女の業と、男の業。
    タイプ別に、男の業が深い男達が、
    女の業を凝縮させた存在である小夜子に狂わされ(反撃され)、破滅していく。

    「男の弱さ」とは、男には女が必要だということ。
    女の性の誘惑に、抗うのが難しいこと。
    女性は性被害に合うリスクが高い性だが、男もまた、リスクを抱えた性であること。

    男の下着泥棒はいても、女の下着泥棒はいないでしょう。
    女のパンツが欲しいという衝動を抑えられない性、
    パンツ一枚で人生を失うリスクを抱えた性。
    女からしたら非常に迷惑な話ですが、滑稽であり哀れでもあります。

    男って可哀想だな。と、この作品を読んで、考え方が少し変わったというか、
    少し余裕を持てたのでした。
    (普通の少女、ゆいこの結末もそうでした)

    「桜の園」はまた別角度から描かれていて、完成度が高く、こちらもオススメです。
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  • お願いだから、転生先は選ばせてください!!

    あとのすけ/雨宮茉莉/Shabon

    読み放題 猫好き必見
    2025年10月26日
    この手の話の中では充実した内容、完成度の高さで満足できる作品。2巻完結という長さが丁度いい。猫が大活躍するので、猫好きは必見。
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  • ミステリと言う勿れ

    田村由美

    やっぱり田村節
    2025年10月26日
    言わずとしれた、有名・人気作。
    一時期漫画から足を洗っていて、復帰してからこれが田村由実の作品だと知らずに読んで、びっくりしました。
    だって昔読んで来たものとは全然違うから。(BASARA・巴)

    怒りや感情で紙面が爆発するような情熱と、熱量を持ったアクション漫画に対して、こちらは無表情で淡々と、延々と、静かに会話劇が続いていく推理もの。
    けど、田村先生は、何書いても田村由実なんだなと。

    田村節とも言える、何か独特なリズムのようなもの、メロディのようなものがあって、
    そのメロディが、いつも同じだと思うんだけど、飽きがこないんだよねえ。
    何を書いても面白くさせる才能を持った方との認識を、新たにしました。

    この作品を読んで、田村由実の面白さは、田村節と、作者の深い教養から滲み出るものにあるんだなと感じました。
  • ヒル

    今井大輔

    キレッキレの前半
    2025年10月25日
    とにかく前半のキレが凄い。
    セリフがタイト、エッジが効いていて的確で、こちらにストンストンと落ちてくる。
    人はそれぞれの感性で生きていて、噛み合わないものや、誤解釈しながらそれぞれの選択をする。
    登場人物のそれぞれの感性が紙面で展開する中、読者(私)の感性が入り込む余白もあり、作者のテクニックを感じた。

    途中から、物語をラストに納めるために、展開が予定調和に流れて少しがっかりしたけど、これは個人的な期待が外れただけ。真っ直ぐな主人公を見れば、お話の流れは納得できるし、いい結末でした。
    いい作品に出会えて感謝。
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  • 愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~(コミック)

    石野人衣/豆田麦

    このプリン○○です!!🍮🍮
    2025年10月24日
    あなたはプリンにどんな形容詞をつけますか?
    アビーの食レポ見事です。前世は魔王だったというアビーの言うこと、する事、仕草、全て可愛くて面白い。

    愛さないと言っても愛さずにはいられない。
    アビゲイルの愛らしさにヤラレテしまう軍人夫も可愛くて、何度も読み返してしまう作品です。
    取り敢えず1巻・・いや、一話読んでみて。どんな可愛いさか分かるから。

    確認したらジャンルは女性。アビーの可愛いさは男性受けもすると思うけどどうなんだろ。
  • 日出処の天子(完全版)

    山岸凉子

    あり得ない聖徳太子の実在感
    2025年10月24日
    ネタバレになるから詳細は控えるが、この聖徳太子の設定はあり得ない。
    あり得ないが、一つの聖徳太子像として綻びがない。

    史実の上に描かれた、美しくミステリアス、そしてとっても恐(畏)ろしい聖徳太子。
    聖徳太子伝や歴史の一つの解釈として、太子の人間としての弱さも含めて魅力的な作品です。
    (↑この紹介では伝わらない。読んだら多分度肝を抜かれると思う)

    なにより、この作品は、私に政治的なものの見方、考え方を教えてくれた。
    っていうか、めちゃくちゃ分かりやすいんだよねえ。。。
    登場人物は、しょっちゅう政治の話をしている。少女漫画なのに。
    しかし政治も歴史も分かりやすく、恋も面白い(語弊あり)。
    難しい事を、簡単にさらっとやってのけて難しく見せない。
    難しくないからこそ、読者は、作品の深い所に引きずり込まれて魅せられる。
    それを傑作と、人は言うのだと思う。

    傑作の名を欲しいままにするこの作品を、男性も女性も一度読んでみてほしい。
    (ジャンルが今、青年漫画になってるけど、元は少女漫画です。昔の少女凄いわ)
  • STAYGOLD

    秀良子

    至高の4巻 BLの持つ力
    2025年10月23日
    いや、本編もいいけれど。個人的に最も良かったのはサイドストーリーの4巻でした。
    BLはおつまみ程度の私。この作品を読んで、
    恋愛対象が同性であるからこそ、男女の恋より、より切なくなる。男女の恋物語を超え得る、BLの持つ可能性・力に気付かされました。
    巨匠のBLとか読んでるけど、私は何を見てきたんでしょうね。ニブイの極み。
  • 穏やか貴族の休暇のすすめ。@COMIC

    百地//さんど/8KEY/孫之手ランプ

    ここまでいくと宗教
    ネタバレ
    2025年10月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ジルと二人で冒険する話には、友情に発展する可能性と、休暇を感じられたが、その他には感じられなかった。
    BLタグがついていたら休暇でいいんだけどね。ジゼルが可愛い年下男子を囲いこむ話。

    何話か分からないが、ギルド職員の男の子が、ジゼルを無条件に信じるって言うシーンがあって、その心酔ぶりに、「それって宗教やん」って思ってゾッとした。
    ん?この子がジゼルと過ごした時間って何時間? それでこれ? 危険ですよ。スケこまされてますよ。ギルド職員君しっかりしろ。

    最初ジャンルが青年漫画だったようで、それが今、女性漫画になっているのは、やはりBL臭にあるのだろう。
    このBL臭が原作にもあるのか、作画担当の趣味、もしくは実力不足なのか、部数を伸ばすための意図的なものなのか、色々気になる所はあるけれど、原作を読んで確認する気にはなれない。
    5巻で脱落。
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  • ジュリエットの卵〔文庫版〕

    吉野朔実

    未読なら「少年は荒野を目指す」を先に
    ネタバレ
    2025年10月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これの前に連載された「少年は荒野を目指す」を、より明確な形で示した作品。
    「荒野」であり得た、もう一つのラストが描かれている。
    成るべくして成った、蓋然性の高い帰結だったとしても、少々辛い。

    ところでロングストレートで芸術家の下田さん。

    最終回「下田さんは飼育係なの」
    このセリフではっとしたのは、
    下田さんは、萩尾望都「メッシュ」の長髪画家、ミロンのオマージュではないかということ。
    これで、作者が何を描きたかったか、分かったような気がして、
    辛いラストが少し、楽になったのでした。
    まあほんの少しだけど。。。
    (現在持っていないので確認できませんが、初登場の下田さんがミロンと同じ髪型だったと思います)
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  • 少年は荒野をめざす

    吉野朔実

    文学的なテーマを持つ漫画を好む人に
    2025年10月22日
    他の方のレビューを拝見して、これ人気あったんか(さすがぶ~け)という驚きと、
    やっぱ名作だよね。という安心感に包まれました。有り難うございます。

    吉野朔実はハマる人はハマる個性的な作風の作家。
    その中で「荒野」は、私が読んだ中では一番、吉野らしさと、漫画としての面白さのバランスがいい作品だと思います。
    友人関係がわちゃわちゃしていて楽しい。
    いいね
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  • 妖魔

    楠桂

    忍び 妖怪退治 シリアス 名作!!
    2025年10月22日
    すみません。↓の方のレビューを訂正させて下さい。
    これがデビューではないです。デビューは「何かが彼女に取り憑いた」です。
    絵は未熟だけど、ラブコメで面白い話でした。

    ちなみに漫画界に入ったきっかけが雑誌リボンの新人賞準入選なのですが、それが15才。デビュー作と同じく、こてこての少女漫画絵と話でした。15才なら上等ですが、当然絵は下手。それでも発想や展開が面白く、才能の高さが伺える作品でした。

    そういった漫画家に成るべくして成る才能を持った、楠圭の初期の傑作。
    2巻完結。ぜひ読んでみて欲しい作品です。
    男性も全然読める。むしろ男性向けかも。
    リボンコミックの、初期の短編ホラーもオススメです。
    いいね
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  • ときめきトゥナイト

    池野恋

    うちの父も好きだった
    2025年10月22日
    「奇想天外」この言葉がぴたりとハマる漫画。
    設定が面白ければ展開も予想外、そんなバカなと思いつつ、蘭世ちゃんのする事が面白い。
    それも真壁君に恋するがゆえ。硬派な真壁君カッコいい。

    思えば真壁君が私の初恋だったかも。
    そして蘭世ちゃんが、うちの父のどハマりタイプだったようで、父の寝床にいつの間にか、私のときめきトゥナイトの単行本があったのでした。(貸した覚えはないゾ)

    前半ラブコメ、後半壮大な愛の物語。
    少女漫画の金字塔は、今でも十分通用するはず。

    アニメも大好きだった。
    「まっかべく~~ん♥️」
    声が今でも鮮明に思い出される
  • 太陽よりも眩しい星

    河原和音

    タイトルに偽り無し
    ネタバレ
    2025年10月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なんでAはBを好きなのか。
    これが分かるエピソードが好きなんです。一作品に一つでもいいんです。
    それが、この作品では星のように散りばめられている。

    小学生の時、たこ焼きを交換するエピソードにまずグッ掴まれて、中学、キラキラエピソードの連打。
     岩ちゃん「神城くんかっこいい みんな好きになるよね」
    ソウネ・・・。それでも、いい年して惚れて沼ると面倒と、自制しながら読みました。けど!
     こんなん惚れてまうわーーーーー。
    キラキラ✨キラキラキラ・・・✨✨
    神城君の大きな口と八重歯、可愛いネ(手遅れ)

    岩ちゃんいい子。そして、かわいいかわいいいい
     こんなん惚れてまうわーーーーー。(二度目)
    キラキラ✨キラ✨キラキラキラ・・・✨✨✨

    二人の好き合う理由が分かりすぎて、キラキラが眩しくて、仕方がない。
    「太陽より眩しい星」って凄いタイトルだけど、そこに偽りはありませんでした。眼福心福
  • 魔導具師ダリヤはうつむかない~Dahliya Wilts No More~

    住川惠/甘岸久弥/

    魔導具師ダリヤを見守りたい
    2025年10月20日
    前世の知識を活かして異世界人生を有利にする話を、私はあまり好まないのですが、この漫画は別で、非常に面白い。

    主人公は魔導具の職人の家に生まれ、家業を継いだ女の子。
    前世の知識を使って、異世界にない現代の便利道具を造るのですが、
    その造り方が、具体的で、魅力的。
    魔法を使って実用的なものを造るだけでなく、
    あれこれ試行錯誤しながら、ファンタジーな道具を創るのが本当に楽しい。

    人生のあるあるや、女性であるからこその困難に、周りの人間と関係を築きながら乗り越えてゆく。
    彼女の、うつむかない人生を見守りたい。そんな気持ちにさせる、異世界転生、ものづくり漫画です。
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  • 今際の国のアリス

    麻生羽呂

    ストーリーテラー麻生羽呂
    2025年10月20日
    デスゲーム系の漫画。
    他を置いておいてこれを推すのは、ゲームの内容もさることながらドラマがあついということ。
    熱いし、厚い。もう熱湯で、極太に厚い。
    そして深い・・・

    ゲームもドラマも計算された構成で、こちらを揺すぶり唸らせられる。
    本物の作家、ストーリーテラーであることが、無料分で存分に分からされましたので、それ以降を、安心した気持ちで買わせていただきました。
    いいね
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  • 亜人

    三浦追儺/桜井画門

    私の中で暫定一位の悪役佐藤
    ネタバレ
    2025年10月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 能ある鷹は爪を隠す系が好きで、無条件でキュンキュンしちゃうんです。
    ラスボス佐藤のあの普通のおっさん感。
    このおっさんが?この顔で?!という胸きゅんがあります。

    そんな私の個人的好みだけではなく、この作品は、悪役佐藤の存在感が本当に凄い。
    悪役の表現って本当に難しいんだろうと思います。
    あんまり分かりやすく悪々しく描いていたり、イカれ具合に説得力がないと、滑稽です。
    あいつはこんなに強いんだ。悪いんだと大風呂敷を広げても、期待の割には・・・てなこともしばしば。

    それに対してこの作品では、強い・賢い・イカれてる。
    純粋な悪3条件を、高いレベルで、漫画で納得させてくれた。
    いわゆる「勝てる気がしない」恐怖を、作者の知能と漫画家の画力で存分に味あわせてもらいました。
    なので悪役や戦いに関しては大満足です。ただ、大きな問題点が・・

    亜人とは何なのか。この一番重要な命題を、
    博士のタバコから来る過去話、亡き息子の思い出で済ませてしまった。
    言いたい事も博士に仕事放棄させた狙いも分かるんだけど、梯子を外された感は否めません。
    亜人は物質。人の心、想いは非物質。せめて無から有が生じ得る説を入れて欲しかった。

    上記の点で本当は星4なのだけど、佐藤が凄すぎて、今のところ、私の中で暫定一位の悪役。
    彼の存在がマイナス評価を凌駕しているので星5にさせていただきました。

    全体的に面白かったです。
    いいね
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  • 北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし

    白樺鹿夜/江本マシメサ/あかねこ

    人に安心してオススメできる良作
    2025年10月18日
    ラノベのコミカライズですが、そんな感じはあまりなく、どこか北欧の国の、昔の人の日記かエッセイが原案です。と言われた方がしっくり来るような、そんな感じのお話です。
    自然体で、リアル感がある。

    10巻とまあまあの長さですが、中だるみもなく、最後まで面白い。その上、北の大地で厳しくとも、心豊かに生きている主人公達の気持ちを分けてもらえるので繰り返し読める。
    人に安心してオススメできる、良作です。
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  • 死にかけ悪役令嬢の失踪~改心しても無駄だったので初恋の人がさらってくれました~

    和泉杏花/ささきさ/鈴ノ助

    この背景アシスタントの追っかけをしたい
    2025年10月18日
    ゲーム記憶のある悪役令嬢ものだけど、一般的なものとは趣が違っています。
    特殊な世界観の中で、穏やかにお話が進行していくのと、質の高い背景描写がちりばめられている点です。

    海の描写がとても美しい事。
    加えて、独特の雰囲気を持った建物の外観や、室内の描写が凝っていて素晴らしいのです。
    外からの光や、ろうそくの明かりなどの、それぞれの光源から来る室内の明暗の表現。
    小物や、魔方陣など、緻密に美しく描かれています。

    背景アシスタントさんをピックアップしてタイトルにしたけれど、
    人物の体がしっかり描けているからこそ、背景が映えるわけで、ささきささんの絵も素晴らしい。
    引きの、人物+背景のコマが実にいいのです。
    それが、ほとんどのページに複数コマあるのは当たり前、一ページ全てのコマに背景が・・というのもあったりして。もうお得しかありません。眼福です。
    それだけ紙面の密度が高くても、うるさくないというのも特筆ポイントです。

    読んでいると、昔、神戸の異人館通りに旅行した事が思い出され、
    この異世界の屋敷に、自分も滞在している気になってくる。そんな作品です。
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  • 魔法の砂糖菓子

    萩岩睦美

    独創的で可愛いファンタジー世界
    2025年10月18日
    作者のセンスが光る短編集。
    この単行本の表題作と2作目の金魚姫(これが一番好き)は、独創的で可愛いファンタジー世界・絵が次々展開していって、とってもお得な内容なので、オススメの一冊です。
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  • おとぎのファルス

    九目

    独特のおかしさがクセになる面白さ
    ネタバレ
    2025年10月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ カテゴリーが女性漫画の「令嬢フィーナのおかしな結婚」から作者検索でこちらに来て、
    ヒーローと思われる人物がヒロインの首を締める出会いに、(うぉっ。攻めた展開だな。嫌いじゃないゾ♥️)と色メキたちましたが、さすがに途中でおかしいって気付きました。調べたら普通に青年漫画でした☆彡(かなり後半でしたが・・)

    最初の頃はソーセージのブルスト君の誕生秘話が語られるのか非常に気になっていたのですが、途中から、そんなんどうでも良くなって、ただただ笑って読んでました。
    このレビューを書くにあたって読み返してみたら、ちゃんと本編の序盤に書いてありましたね。
    「分からないなら分からないままでいい それでいいじゃないかと 思ったアメリアだった」
    魔女のヒドノラさんが絡んで奥さんの霊が・・・とか、無駄な考察(妄想)かましていた時間が恥ずかしいです。

    独特のユーモアにエッジの効いたセリフ、ツッコミ。みんな大好き愉快な仲間たちの絡み合い。全てのキャラクターが笑いに絡んで面白いの何気にすごい。
    ギャグもストーリーもラブも大満足。沢山の人に読んで欲しい。

    「ユモレスク」をまだ読んでいないのが、ほんと幸せ。この先の楽しみです。
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  • 村娘、魚として騎士様の恋人となる

    大川なぎ/柏いち

    一話完結 全ページ面白いww
    2025年10月17日
    声を出して笑えます。再読・再々読に耐えられる面白さなので、コスパも良い!!w
    騎士様と村娘(ただし魚)の素敵なラブストーリーwぜひ買って、読んでみて欲しい。
  • 半神

    萩尾望都

    漫画読みなら一度は読んで欲しい
    2025年10月17日
    少女漫画の神様、萩尾望都の天才性が最も良く分かる作品。
    読んだ事がない方、表紙含めてたった16ページで、忘れられない漫画体験が出来る事を保証します。(重いです)

    たかが漫画でしょ?と、漫画を馬鹿にする人には、この作品を読ませましょう。
    映画も文学も超えています。
    漫画の持つ力、無限の可能性を示している作品だと思います。
  • つるばら つるばら

    大島弓子

    カタルシス(浄化)の名手、大島弓子
    2025年10月16日
    人生はままならないもの。
    悩みもなく、全ての望みが叶ってうまくいってますという方はまずいないだろう。

    大島弓子の漫画では、そんな、ままならない人生で抱える普遍的な悲しみや鬱屈が描かれている。
    と言っても暗くはない。
    大島弓子はユーモアの達人である。
    柔らかい絵とユーモアに包まれて、健やかな明るさを放っている。
    だからこそ悲しい。
    この漫画の主人公と同じ悲しみを抱えた人が、世の中に沢山いるのが分かるから。

    その悲しみが深ければ深いぶん、ラストのカタルシスの解放感がもう半端ないったら。。。
    何でこんな事が出来るんだ大島弓子(スゴスギルヨ。。。)

    個人的に、萩尾望都と並ぶ天才だと思っています。
    (名前を敬称無しに連呼しましたが、大先生です。本当に尊敬していますm(_ _)m;)
  • とつくにの少女

    ながべ

    尊い結末
    ネタバレ
    2025年10月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 分からない所が沢山ある。
    しかし、分からないなりにも、最終話の、「自他の境界線~」以降の下りが、読んできた内容でじゅうぶん府に落ちたし、感動した。

    自分達の行動、選択が、多くの犠牲を招いた。
    共にいることで自分(せんせい)の心を救ったシーヴァが、自分(アルベルト)の魂を奪った者だった。
    奪われたアルベルトの娘への想いがシーヴァという姿になったのだとしても、本当の娘はどうなったろう。ミスリードがエグい。

    奪い合うことが世界の成り立ちであり、破滅に向かうだけの理不尽な世界。
    そんな世界の中で、与えあった二人がたどり着いた境地は、何より尊い。

    ラスト、シーヴァの姿が描かれなかったけど、私はシーヴァが、生命が人間と黒の子に分裂する前の、生命が一つであった太古の頃の姿に戻ったのかなと思います。
    助けること、与えること、許すこと。奪うのではなく。これが世界が一つに戻る方法。
    黒の子はアルベルトの魂を奪ったって言っているけど本当はそうじゃない。消え行く命を助けたかった。
    魂を預かったというのは言い過ぎとしても、奪う行為ではなかったから、
    それまで出来なかった魂取りが出来たんじゃないかなと思います。

    二つのものが、魂(心)を分けあい、自他の境界線が曖昧になるほど寄り添う。
    救い救われる為に。
    太古にミトコンドリアが、原始細胞に取り込まれて(喰われて)一つの細胞とも言える共生関係に変化した。
    そんなイメージが湧いてきたラストでした。
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  • 花野井くんと恋の病

    森野萌

    メンヘラ花野井君の成長物語
    ネタバレ
    2025年10月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 親からの愛情不足のイケメンが・・というのはよくある話だけど、この作品は愛着形成不全のメンヘラを真っ向から真面目に描いている。
    一話目の、雪の降る中、校庭でピンを探すエピソードは大半の読者がドン引きする本物のメンヘラ。漫画・ヒロインに都合のいいメンヘラじゃない。

    何故、花野井君はメンヘラ花野井君になったのか。
    親から放置されたのは勿論のこと、
    親から受け継いだ資質(外国の他人を助ける為に自分を捧げる姿勢は方向性が違うだけで花野井君と同じ)や、
    人からの影響、言葉や態度や出来事が丁寧に描かれていて、
    花野井君何でそんな風に考えるん?という疑問に答えてくれる。

    こんな花野井君の、幼い頃からの経験から来る認知の歪みと自虐がそう簡単に是正されるわけがない。
    けれど、何故ほたるちゃんと上手くいったのか。

    花野井君の過去の恋愛遍歴が、何がNGかを知る、メンヘラの学びの場であった事。
    ほたるちゃんと圭吾君の人柄から受けた影響(肯定)と、頭を殴られるような気付きを与える言葉(否定)
    八尾「一人だけという奴がほたこを幸せに出来るとは思えない」
    姉「ほたる一人が100%の人間関係をぶつけられるんですよ」
    メンヘラ花野井君が肯定と否定を経験しながら、生きる為に必要な事に気付き、ほたるちゃんの愛(ぶちかまし)を受け入れられるまでに成長するのに納得しかない。そこに至るまでに無駄なエピソード(経験)なんて一つもない。

    一般的に全ての人に称賛される愛の形ではない。
    けれど、完璧な人なんていないし、完璧な愛もない。
    様々な人がいて、様々な愛の形がある。

    銀司夫妻の愛は、花野井君達とは真逆だけど、これも一つの愛の形。銀司のパーソナリティーを理解し愛した故の、祖母の愛の形だった。
    それに対して多少の罪悪感と後悔のある銀司が花野井君に寄り添い、影響を与え、曲解され、曲がって廻って足掻いてほたるちゃんにたどり着く。
    「運命の人」(銀司の不始末ともいう)というキーワードの、一つの素晴らしい表現を見たと思う。

    真面目で繊細で善良な二人であるからこその、悩みと、迷いと、救いに、読んでて癒されました。
    あと4コマと、おまけ漫画も大好きです❤️

    森野萌先生、素晴らしい物語を有り難うございました。番外編も楽しみにしています。
  • 変な絵(コミック)

    雨穴/相羽紀行

    違和感の先に・・・
    ネタバレ
    2025年10月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 謎の展開の仕方が上手くて読んでて引き込まれる。

    イラストレーター→レイヤー構造
    2巻 疲れやすい。私も年をとったのか→後妻ではなく祖母だった

    何度もイラストレーターを言及するのも、身体の衰えを実感するシーンもちょっとした違和感があった。
    最初のブログの、何気ない一文から謎が引き出されたように(これは凄かった)、
    読者が読みながら推理できる、鋭ければ当てられるのかもしれない。

    怖いけど、推理する時間が楽しい漫画。
    今後に期待して読んでいきたい。
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  • 望まれぬ花嫁は一途に皇太子を愛す《フルカラー》(分冊版)

    紡木すあ/古池マヤ

    自分の身に置き換えて考えて欲しい
    ネタバレ
    2025年10月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一途な恋物語は確かに良い。
    けれど、この漫画は度が過ぎている。

    振り向いてもらえなくても、どんな仕打ちにあっても「盲目的」に初恋の人に尽くすヒロイン。
    それに対し王子は、周りの意見、讒言に振り回され、挙げ句の果てにヒロインをレ◯プ・・
    初恋の思い出が美しいとはいえ、それだけでヒロインが献身したり、信じるに足る相手ではない。

    こんな女性像、こんな恋を称賛することは、
    同じ女性である自分自身を不利にすることですよ。
    このヒロインを、自分の身に置き換えて考えて欲しい。
  • ただいま、おじゃまされます!(フルカラー)

    和戸村

    主人公が羨ましい
    2025年6月14日
    主人公の気持ちや行動に共感しまくってニヤニヤが止まらない。お隣が◯◯な主人公が羨ましすぎる。私の身にもこんな事起きないかなぁぁぁ~~~
    個人的に刺さりまくりました。最高に面白いです!!
  • 今日からあなたの護衛です ~王太子殿下の十年目の執愛~【単話売】

    七ツ河ほづみ/東万里央/蜂不二子

    どんな組織やねん
    ネタバレ
    2025年6月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 護衛として構成員(主人公)が入っている所に、暗殺の依頼を受けて暗殺者を送り込むってどんな組織ですか。
    依頼成功率50%になっちゃうし、「費用をかけて子供の頃から育てた」構成員が減るので、収益の面から考えてこれはない。

    組織メンバーとの対決がレアケースなら、ロマン重視ということで「全然有り」なんだけど、よくあることという設定なので「やっぱないわー」となる。

    こういう不自然設定を押し通す漫画にありがちな、不自然展開がちらほらあって個人的にはイマイチだった。
    ただ、序盤、不自然な体の描き方が多く素人くさかった作画が、メキメキ上達していく様を見れたのは良かった。
  • イティハーサ

    水樹和佳子

    2巻までは漫画史上最高傑作
    2024年12月26日
    全ての漫画を読んでいないので、最高は言い過ぎだとしても、愛蔵版2巻までの素晴らしさは、漫画の歴史の中、数多の作品の中でも傑作以外の何物でもない。一度読んでみて欲しい。
  • 王宮ブラックマリッジ 異世界トリップしたら宰相様に抱かれていました。(分冊版)

    御井ミチル

    個性的な作家さんです
    2024年12月24日
    この作家さんでしか読めない執着系男子とストーリーとエロがある。この作品も御井ミチルワールド満載でよかった。また、他の異世界ものも描いて欲しい。
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  • 赤髪の白雪姫

    あきづき空太

    知性高めの作品
    2024年12月20日
    全巻無料キャンペーンで読んでいたんだけど、巻が進むにつれて内容に惹かれ、
    「あ、これもっとじっくり読みたいな。読み返したくなるな。」と一気買いしました。
    ミツヒデと木々の選択がたまりません。全体的に、登場人物の知性の高さが画面から滲み出ているような感じです。
    アクション良し。背景良し。セリフ深し。読み込みが出来る作品は中々ないので、この漫画に出会えて感謝です。
  • ラスボスの私が主人公の妻になりました

    Jeokbal/Winterleaf/Furik

    110話からの展開がおバカ過ぎる
    ネタバレ
    2024年12月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本人ならともかく、周りの人間はその根拠でその結論(フィオナが創造主)に至るわけがないでしょーが。

    絵の力でヒーローが魅力的に見えても、お話がおバカ=キャラクターがおバカなので、ヒーローの魅力が駄々下がりになってしまった。
    子供時代は良かったし、絵が好きで読んでたんだけど、おバカ展開についていけず110話で脱落。
  • 【ラブフリック】挿入NG~アラサー白石さんはセックスを拗らせている~

    PIKOPIKO

    他に類を見ない作品
    2024年12月16日
    これがエロとして刺さるか刺さらないかは、個人の性癖に依るのだろう。私的には守備範囲外なのだけど、この作品は漫画として面白い。

    白石さんと川口君のキャラクター性の絡みや、展開が予想外をついてきて、この二人はどうなっていくんだと、興味で先が読みたくなる。
    テンプレ展開や予定調和が多い昨今の作風の中、ここまで独自性と質と完成度を持つ作品は中々ない。
  • 恋を知らない魔女見習いはワケあり王子と魔法みたいな恋をする(分冊版)

    へや

    タイトル詐欺・最高レベル
    ネタバレ
    2024年12月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ほのぼのしていて話自体は悪くないのだけど、タイトルと内容が只の一つも合致していないので評価できない。

    恋を知らない→子供時代に好きを自覚する描写。
    魔女見習い→師匠は帰ってこない。ネグレクトに近い状況。
    ワケあり王子→という程ではない。
    魔法みたいな恋→ではない、むしろ堅実。

    12歳未満の子供が恋を知らないのは普通なので、タイトルに入れるなら、恋というキーワードに対して何か小エピソードなり、主人公の恋に関する考えなり、入れればよかった。
    読者を惹き付ける素敵なタイトルを考えたのなら、内容の方もタイトルに合致するよう、工夫して欲しい。
    魔法みたいな恋以外はそんなに難しい(ページ数を食う)ことじゃない。