kuroさんがつけた評価
私達は、自分と違うものに恐れを抱きます。
でも、それを超える愛情があるよ、というお話だと思います。
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私達は、自分と違うものに恐れを抱きます。
でも、それを超える愛情があるよ、というお話だと思います。
私と違う。みんなと違う。その違いを持つ人が少数だった時、多数派の大人は恐れ、触れないようにする。子ども達は無神経に大きな声で指摘する。
そんな中で、那智はそうせず(そう思っていない)受け入れていきます。快成は色々諦めていたものを那智の中に見つけ、それでも一度は逃げてしまいます。那智が子どもを産むとき、ちょっとだけ怖い、と言います。綺麗にまとめるのではなく、本当近い描写。出産後、敢えて周囲に告知することで、それが「当たり前」にしていったところが素晴らしいと思いました。
優しいタッチで柔らかい心を描いた、是非お読みいただきたい作品です。(閉じる)
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