シリーズ2作目。前作「狼は恋に啼く」が良かったので購入。世界観は前作同様狼を前世に持つ王族に白鹿の化身として生まれる全身白い人間がつがいになる掟がある民族の話です。
体にアザがある白鹿の化身ががずっと劣悪な環境で閉じ込められていたところを兵士のイルウェスが救い出す。名前もなく言葉も話さず怯えて誰にも懐かない白鹿が唯一心を許すのは助けてくれたイルウェスだけ。お互い惹かれ合うけれど王族と白鹿のつがいになる掟が二人を遠ざけて。。
少しづつ人間らしくなるアルタがとてもかわいいし成長して大人になる段階まで描かれていて子を見守る親の気持ちになります。なかなか障害が多いけど最後はハピエンです。
3巻の最後にはアルタのつがいになった王族のトグトのお話も入っていて大団円です。
エロは薄いのでエロ目的の方には向きませんがストーリーがしっかりしていて読み応えがあります。