里先生の大ファンです。GAPSから入り、DOGS、俺が好きなど嗤わせる、跪け、などなどシリーズものからまず読んだあたりで、ん?と気になり購入したこの短編集。じつは別サイトで買ったのですが古いタップの形式で、シーモアで横読み出たのでまた買いました。読みやすくて改めて良さを実感。
けっこうな量のBLを嗜みましたが、ベストに近いです。もう、こんなじわっと、しかしぎゅんっと、人を好きになるということを感じさせてくれるストーリーテラーいるでしょうか?また、絵が上手い。本当に。表情とか、大袈裟でないのに心情がよく伝わってくる。間もいい。キャラも、本当にどこかにいそうで、俺様とかそういうカテゴリーっぽいキャラではなく、本当に自然で、だからこそ物語が自然に進んでいく。私のベストオブベストは加賀の日常。それから春をまたずに。そして風待ち休暇とそのプチ続編。これは続編で放つ台詞がじわっとイケメン。心に風が吹き抜けるような、それでいてぎゅーんとするような、読後感です。