久しぶりに読み返して、やっぱりおもしろいと思いました。前後編に分かれているけれど、私は断然前編のメインカプの話が好き。後編のスピンオフカプの静かーに愛を紡いでいく感じはあまり好みじゃありませんでした。前編の主人公の吉本の性格の悪さがすごくて、でもそれがかわいさに変わっていく感じは、さすがこの作家さんの得意技といったところでしょうか。私はこの作家さんの痛い話とおじさん受けの話がちょっとダメなので、安心して読める初期作品が好きです。三笠を馬鹿にしていた吉本が自分でも気づかないうちに三笠にハマってく過程、そしてそこからの愚かすぎる恋のかけ引きがもうもう・・!!最初は「吉本、性格悪すぎる」と思っていたのに、気付くと「三笠、もっと吉本を好きになって〜」と心の中で叫んでいました。三笠がなかなか吉本に気持ちを向けないところがまたいいのです。まあ、吉本の性格が悪いので仕方ないのですが・・。とにかく読んでいて楽しい。星5は、前編のメインカプのお話にです。後編は星3くらいです。