とりあえず今日は1章だけ、と思って読み始めたが最後…止まれなかったです。
整と離れ空虚に生きている和章が、柊と出会ってからのお話で『ふったらどしゃ ぶり』からの救済スピンオフ
印象的な場面が数沢山あって、読みながら何度これ名作だ~と思ったか。
柊と同じく和章の態度に何度もやもやしても、振り返ってみればここしかないというタイミングでもやもやが解消されて、その度に和章が好きになる。
きっと深く付き合ってみないとわかりづらいであろう和章の魅力が一つずつ開花していくみたいでした。
少し逸れますが、ナイトガーデンといえば園芸好きな母がいたころ月下美人を一鉢育てていました。
月下美人って葉はびろんとしていて茎はめちゃくちゃ上に伸びるから支柱が必要で何年も咲かないし、正直これのどこがいいんだろうか?と横目で見ていました。でも3年経ったくらいの時に初めて咲いて、玄関の中で見た大輪のそれは私の目には少しグロテスクに見えたのですが、少し明るい夜の庭に移動したらほわっと幻想的に浮かんでいるようでとても神秘的で。
モノの理に逆らうように月下で咲く花たちはひっそりとエネルギーを内に秘めて、そうやって生きていく方法もあるんだと教えてくれているようで、かつての我が家の月下美人も渾身の力で咲いていたのかもと思えて、もっと綺麗だと言ってあげれば良かったなと少し後悔。
スピン元も名作だと思うけど、こちらはもっと個の内面に深く入っていくような感覚がありました。
あちらが梅雨から夏のスコールならこちらは秋のイメージの作品かな。