主人公テオとファウスが6歳で出会った頃から、アレコレ起こる事象をどう解決するのか成長過程を見守りながら読み進めるお話です。ファウストは王子様だからか一人称が「オレ様」で、でも自分よりテオを大事に扱う様子が全然俺様じゃないし、必ず「テオ、テオ」と2回呼びかけるところが甘えっ子みたいで可愛いです。テオの心の呟きでのツッコミも楽しいし、やたらボヤキ調で語られる文章も可愛くて面白くて、2巻通してずっとニコニコしながら読んでいました。話の本筋としては多少の山・谷はありますが、それほど辛く悲しい事はなく、テオと周囲に巻き起こる問題にも8割方予想がつきます。なので、もしかしたら好みが分かれるかもしれません。ほのぼの明るく楽しいお話が好きな方にオススメです。