ネタバレ・感想ありカフネのレビュー

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後悔と再生。
ネタバレ
2026年5月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公の薫子が、弟を失ったことをきっかけに、その死を向き合い、弟にかかわった人々との関係をもちつつ、心身ともに復活していくお話です。
とにかく、まるで死をわかっていての遺言やプレゼント。
ただでさえ悲しいのに、弟の恋人に遺言をもとに遺産を渡す契約から、物語は動きだします。
人の側面は、一つではないし、人によってかわりはするけど、根本は同じなのかも。
自分の知らない弟の秘密。だからこそ、どうして死んでしまったのか。
食事を通して、弟の恋人せつなと距離を縮めていく中、もとの自分を取り戻す薫子。
もとに戻った薫子はさらに強気なお姉さん、生意気な小娘せつなを幸せにしたい。何かあったときは自分がそばにいたい。
赤の他人ではあるけれど、同情でもなく、だからこそのラストなのでしょう。
予想もつかない展開に、あっというまに読んでしまいました。
薫子にとっての戦闘服、せつなにとってのおにぎり。形は違うけど、自分を元気にするもの。
ぜひ、興味があったら読んでほしい作品です。
読み返してまたジワリと沁みる
2025年12月4日
本作品はネタバレは無しがよろしいと思います。

デジタルではなく紙で読みました。
冒頭、主人公薫子の刺々しさに無性に嫌な気分になり「これは無理か?」と。
それでもしばらくページをめくっているうちにどんどん展開してゆくストーリーに惹きこまれ、1日で読み終えてしまいました。
波のように押し寄せ上書きされてゆく現実と感情に涙しながら読了。
そして冒頭から答え合わせのように再読。
心に残るセリフが何個もあり、忘れないようにノートに記しました。

何を求めて何を手に入れて何を成すのか。
愛情は満ちるものなのか枷なのか。
生まれて生きている事は、自分と向き合うためなのかもしれません。

とりあえずプリンを作ってみた。
そして、味噌卵は作れなかったけどおにぎりも作った。
もう一人の主人公せつなの心情に寄り添ってみたかった。

さすが本屋大賞だわ。
色々な感情愛情の形、親から子へ子から親へ
2025年9月11日
カフネという言葉の意味を最初に知り興味を持ち手に取りました。読み進めていくうちに自分が子供の頃に抱えていた感情や10代20代30代の頃の感情を思い出し、現在40代の感情とも重なり、一気に読みました。私自身は登場人物の誰とも同じ境遇では無いのに、そこに描かれている人達の想いがハッキリと感じられました。カフネという言葉によって表現されるお話しでした。感動しました。自分が抱えていた悩みが解けていき、安心しました。
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全ては弟が握っている
2025年8月6日
空き時間に少しずつ読み進める予定でしたが、続きが気になって一気読みしてしまいました。

弟の死の真相、せつなという女性の本質、主人公の夫の本当の気持ち等、読み手に知りたいと思わせる入りに惹き込まれ、カフネでの活動は短編集を読んでいるかのようでそれぞれドラマティック。後半にかけては、前半あれ?と引っかかった部分が回収され、あたたかく爽快だけどじんわり切なさもあり、会話も時折くすっとさせられ、読みやすい構成であっという間に読み終えてしまいました。

私は普段ネタバレありでほぼ暑苦しい感想文しか書いていないのですが、こちらは是非ネタバレせずに読んで欲しいです。その気持ちを込めて、頑張ってネタバレしないように、暑苦しくしないように文章を考えたが、全てがネタバレに思えてきて結構しんどかった😅面白かったというのもありますが、わたしのしんどかった思いも汲んで(なぜ?)是非読んでみてほしいです。
おにぎりの戦闘力
2025年5月7日
法務局勤務の薫子は、大切な弟が急逝し心身ともに疲弊していた。深い悲しみのなか遺産相続の件で弟の元恋人・せつなに連絡をとるが――。

うわぁ…この作品、すごかった。
最初とげとげしい主人公たちに「えぇ…」となったけど、どんどん変化していって。
後半、怒涛の展開と驚きの真相に目が離せなくなりました。この作品はネタバレなしで。。

物語のキーマンは主人公の弟。
なぜ彼は死んだのか?本当に自然死だったのか?ならば何故――。
見事な構成。細かな疑問点まで、綺麗に伏線が回収されていました。

物語のすべてが、生きることについて問われていたような気がする。
さすが2025年本屋大賞受賞作。深く切なく温かい、圧巻の人間ドラマでした。
卵味噌、いつか作ってみたいな。
主人公の再生物語。最強かも。
2025年4月29日
さすが本屋大賞だなと納得の作品でした。複雑な状況や関係を読みやすい文章と構成で展開され素晴らしい。それぞれの本当の気持ちと真相がわかる場面が徐々に丁寧にじっくり伝わり衝撃も多いですが共感していきます。傷つき疲れ絶望感にとらわれそうな場面や人物がでてきて切なくなりますが周りの言葉や触れ合いが優しく温かくて前むきになり立ち上がっていく姿が嬉しい。
主人公が前半から変わって前向きに面白いぐらい強くなっていき、会話もユーモラスで心が軽くなって楽しい場面が増えていきます。魅力ある登場人物達もいい。
現代社会で生きづらさを抱えて悩む人々へ向けてのメッセージがたくさんある前向きになれる作品おすすめです。
傍目には見えぬ、人それぞれの苦悩
2025年4月9日
あらゆる家族問題やマイノリティの話も出てきて、読む人の傷口を抉る場面が多々あるに゙も関わらず、圧倒的な優しさがそれらを覆い尽くしていた。きついと感じつつも、絶対幸せに゙向かっているはずと、信じて読める。最近の小説はきつい内容かつ、バットを予感させるエンドが多いように思うけれど、これは心を洗われるようだった。ラストが素晴らしかった。ラストを確認して読む癖のある人、絶対ダメですよ! 自然とあふれる自分の感情を楽しんで。
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親子とか夫婦とか
2024年7月27日
読み始めはとても重いしトゲトゲした部分もあり、題名の意味からはとても遠くて読みにくかった。なのに、主人公の事とか、気になる人がいたのでグッとこらえながら読んだ次第。どうしようも無い仲って有るのよね。夫婦ならまだしも、親子とか決心が付くまで、それから後もキツいし辛いし。それでも伏線がキチンと回収されて、新しい関係へ向かっての清々しい一歩。そうするまでの現在できることの情報も知らなかった事を手に入れられて少し心が満たされました。
愛のカタチ
2026年2月10日
家族愛ってとても難しい
自身も家族って物に悩まされてきた
良かれと思う気持ちが言葉になると180度変わってしまう。家族を愛してるが故の言葉だと思うが‥‥⁉️
一生その言葉がつきまとって抜け出せなくなる。逃げ出したくなる
血の繋がりがない同性、異性の方が家族より心が癒されるのだろうか?未だ出会えていない⤵️
せつなと薫子のような関係とても羨ましい
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最後は
ネタバレ
2025年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み始めはふたりとも態度悪いし、自分の気持ちの押し付け合いだしどっちもどっちで好きになれなかったけど、弟の死の真相が知りたくて最後まで読んだ。
主人公の成長物語でしょうか。
せつなは事情や過去を知ってもあまり好きにはなれなかったけど、2人の関係はいいなと思う終わりだった。
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