「流れ星レンズ」では主人公凛咲は夕暮くんと出会って、中学校生活がキラキラになったが、本作では主人公羽花は、中学時代は楽しかったとはいえず、三浦くんと出会って高校生活キラキラになる。
思うに、村田先生作品はあくまでも漫画として、フィクションとして、成立していて、リアリティにこだわるものではない。ある意味独自の作風だ。言葉のチョイスが、やけに抽象化した表現だったり、村田先生ワールドに誘われてたりする。
コマの中はポエムのよう、説明的でなく感覚的。少し「僕等がいた」を思わせる。
友だち関係や、先生の距離感は、序盤ストーリー上羽花に厳しいところもあるが、基本甘い進行。
筋、設定として「今日、恋をはじめます」をどこか彷彿とさせる。「君に届け」も時々思い出させる。
現在最新刊18巻まで読んで。
大コマ多すぎる。
コマ内セリフとセリフはキャッチボール展開よりも、微妙に省かれたようにイメージでコマ間を感じ取らせる小さなジャンプ感があり、理屈っぽさを抑えて最小限度の台詞発信による伝え方で飛んでいる。面白くもあり、咀嚼に感性が問われている気がするところでもあり。
瞳が大き過ぎる。リボン系だから、といえばそれまでなのだが。
ところで昨今の「りぼん」誌は少々想定読者年齢層を上げたのだろうか。
未完結物なので、今後巻数増えたら改めてレビューしたい。それにこの最新刊18巻から新顔投入で新局面を迎えた。
<巻が進んだら後日追記予定>
27巻まで読了。話の展開が少々苦しさを感じる。人気で続けるしかないのならそれは考え直して欲しいと思う。