音楽ならどんな曲でも覚えていて言い当てられるのに、自分の記憶がない少年。極寒の中薄着で裸足で倒れていた所を助けられたという。
商店街で中古レコード店を営むユイは、少年にタイと言う名を与えて一緒に暮らし始める。
音楽に特殊な能力を持つのに音楽以外のことは何も知らないタイ。ユイと一緒に暮らすうちに「好き」という気持ちを知ります。
私にも音楽と一緒に思い出される記憶があります。不思議に思って来たけれど、この作品を読んでそんな小さな思い出の大切さを感じました。
名前をありがとうと言ったタイちゃん。ユイさんに出会えて本当に良かった。思わぬ真実にハラハラしましたが、これからは2人で思い出をいっぱい作って行ってね。