公園でお昼ご飯を食べていた会社員の男が、歳の離れた兄弟と出会い、おにぎりの作り方を教えることがきっかけで一緒に食事をするようになるお話。
このお話を読むと、食べることで感じられる本質的な幸せを実感します。食べるというのは生きるために必要な行動だけど、それだけでなく幸せを感じられる身近な行動だと思いました。そして、何を食べるかではなく、誰と食べるか、どんな気持ちで食べるかが、食に対する満足度も上げてくれるのだと感じました。
そして、このお話で何よりもそれを感じさせてくれる存在が種ちゃんです。無邪気な種の存在はカワイイだけじゃなく、まさに幸せの象徴。豊のおにぎりを美味しいと満面の笑みで食べ、その後も豊と一緒にご飯を食べるのを楽しみにしていた姿に多くの人が心を奪われたことと思います。
BL要素はほんのりで、どちらかというと家族愛に近いお話で、心がほんわかと温かくなります。いつまでも楽しく一緒に食卓を囲んでいて欲しいなと思いました。