中2の冬、ジローは個人塾にて2歳上のアキに出会う。
アキは天才で気が強く、口が悪い。そして美しい。
アキに憧れて舎弟として側に居ること許してくれる。
アキを独り占め出来る、出来たのに、心の奥底から欲が出る。
「無敵の終わり 恋の始まり」
終点は東京 から2冊目ですが、はやりやまい先生のセリフ、言葉選びがとても好き。哲学的で美しい。
青春期のキラキラした感情、恋と受験の付きまとう不安。
側に居るだけで良いと思っていたのに、沸き上がる劣情。
出会った頃より背も伸び、心も身体も少年から大人の男性に変化する思春期。
マスターベーションの罪悪感。
甘酸っぱく青臭い、これぞリアルな青春だ!
無敵なアキがジローの存在で無敵でなくなる。ジローも然り。
勉強は正解が有るのに恋や青春は答えが無いんです。
図書館に男同士のセッ○ス本が有るんですか!?アキは何を読んだの?(笑)
何でも直球のジロー、分かりやすくて分かりにくすぎのアキ。
いいぞ、秀才達足掻け、藻掻け。
からの最後のタイトル回収着地。お見事です。
スタンディングオベーションで拍手したい。
終点は東京といい、最後の回収が綺麗な作家さんですね。
絵は下手では無いですが、独特個性的です。ストーリーに合っていると思います。というか前半と後半で随分上達されました。作中の2人と共に先生の成長も感じられます。