表題作「ばらの森にいた頃」が美しくて、切なくて、最高でした。
舞台は日本(多分、昭和)。吸血鬼に愛される陽も素朴で日本的な少年なんだけど、限りなくメルヘンで不思議な世界観を堪能できました。
年をとらず死にもしない吸血鬼が、何百年もの間、転生し続ける恋人を見守り愛し続けてきて。いよいよ人間に転生した!という蜜月を迎えたときのお話。
生命の輝かしさとはかなさに胸がいっぱいになります。
切ないお話が好きな人には超おすすめです。
できることなら、2人が恋人だった前世のお話も読みたいー!
「ばらの~」は44P。ほかに「モンテカルロの雨」「ヨシキとタクミ」「Be here to love me」「ヨシキとタクミ番外編」が収められています。