BLなんだけど(BLだから?)、青春の暴走が面白い。
以前、日本軍の「しのぶれど」というのを他の先生で読んだが、男性だらけの閉じた世界で繰り広げられる、制約の中での恋慕のうつうつが描かれる趣向にはコメディ気が絶妙に効く。外国の軍隊物は何作か読んでいるのだが、どこかファンタジー?、大がかりな妄想?が入っていて、意識を浮遊させてそこまで辿り着いてないと、浸り込んでは読めない。本作のように、キャラの環境で固有のイベントのような要素がドキュメンタリー風に含まれると、まして日本が舞台なものだから余計に、、そういうことあるかも、もしかしてあったのかも、という気がしてきて、簡単に入り込めてしまえる。
大真面目の国分寺を殆ど笑いっ放しで見守ることになる、ほんと肩の凝らない作品(一途な面も良い)。
「お腹の皮がよじれそう」という表現はこれに使える。
気になったことひとつ。
「きっと航はもう寝ている」と、「このまま」の間は改行すべきだったと思う。