あまり深く考えずに作者さん買いをしてしまいましたが、読み終わってレビューを書く段になり、タイトルを見ていて今更ながら気付きました。内容は、タイトルまんまなので、地雷のある人は気をつけて下さい。私は地雷ではないので大丈夫でしたけど、それでもなかなか重く暗いテーマだった思います。厳密には(遺伝子学上)セーフなのかもしれないけれど、倫理的にはどうかと思う人もいるでしょう…先生、ギリギリの線を攻めてらっしゃるなと思いました。「やむにやまれぬ恋」「道ならぬ恋」「禁断の恋」など、どれも近いようで遠い。何とも表現に困る、型にはめられないけれど確かに存在する名前のない重苦しい関係でしょうか。正しくも祝福もされない二人の強すぎる想い、でも、関係ある人達全てにとって最善の結果を導き出せた…んだよね?そう願わずにいられないお話でした。社会や誰かの目に留まらなくても、それこそが二人にとって幸せな場所なのかなと、寂しさと安らぎの入り混じる不思議な気持ちになるラストでした。