作者買いです。表題作のみで表紙込み全252ページと大ボリュームで読み応えがありましたが、他のウノハナ先生の作品と比べると若干甘さ控えめな気がしました。
ストーリーは、ベンチャー企業の社長・蓮実×ホテルマンの須郷のお話で、バリタチの須郷が自由で掴み所のない蓮実にネコにされてしまうという始まり。須郷が真面目でホテルマンの仕事に誇りを持っているのは好感が持てました。よくタチがネコにされるお話だと、タチとしての片鱗が一切なくなるほど蕩けてしまうのがありがちですが、須郷はタチのプライドも高くてあくまで「タチだけど受けてる」という感じで、行為にそこまで甘さを感じませんでした。特に最初は蓮実の興味から身体の関係先行で始まったこともあり、最終的には両思いになったとしても全体的にドライな感じです。個人的にはもうちょっと甘めでも良かったかなぁと思いました。