30台半ばの田舎の女性がいきなり複数のいい男から言い寄られて~なんてのは漫画ならではのシチュエーションではありますが、なんていうか、主人公の「褪めた感」にはどこか感情移入してしまいますね… でも本音はそうじゃないんだと思う、自分がそうだったように… 傷つきたくなくて、自ら「褪めた」フリをしているだけで、本当は愛されたい気持ちが人一倍強いのかも。だからこそ裏切られることが怖い。
(ゆり子さんは不倫してませんが)私自身がそんな気持ちで真っ当な恋愛対象を選べずに大事な時期を無駄にした過去があり、当時自分の中で「この人との未来は無いのだから別れが来るのも当然」と言い訳をしていた記憶があります。でも結局、深い関係を作ればズルズルと心まで引っ張られて、対等な立場同志での恋愛以上に傷ついただけでした。でも最初は同じように言い訳をしていました、ゆり子と同じように…今が楽しければそれでいいや、と。
結局身体だけの関係を楽しめるほど強い女はそれほど居ない気がする。深くなればなるほど、相手への愛が深くなり、嫉妬する。自分だけの相手でいてほしいと思う。でも男は大概、逆… 自分のものになったと安心したとたん、今までのような態度から変わっていきました。同級生の専業主婦の旦那みたいにね。。。
ゆり子もどこかで分かっていて、傷つくのが怖くて距離を置くのでしょうね。そういう関係を割り切ったつもりでいて、割り切れていないのに、、、
まだ深い関係にまで至っていない御曹司のアタックも、どこか ライバル(シングルファーザー)への嫉妬心からくる独占欲にも見えてしまって、本当に手に入ってしまったらすっと褪めていきそうな不安も感じる。
個人的にはゆり子さんには両方利用してやるぐらいの女になってもらいたいと思ったりもしますが 多分それはただの「そんな女になってみたい」願望でしかなく、それにきっと出来ない人だと思うからこそ感情移入しちゃうんだろうな… でも御曹司とも一度ぐらいはヤッてもいいんじゃないかと思う(笑)