まものさんと呼ばれる不思議な生き物(?)がいる町に暮らす幼馴染みのたくま×まい。たくまの境遇が可哀想で切なくて、何度か涙が出そうになってしまいました。大きな体で気の弱いたくまに対して、小さな体にエネルギーをたくさん溜め込んでいるようなまい。体格差とは裏腹に、まいは一生懸命たくまに寄り添って守ってきたんだなあ。気が強くてちょっと口が悪いまいが大人達の心ない言葉からたくまを守るためにズバッと暴言を吐く姿は爽快であると同時に、たくまの孤独や寂しさを感じて切なさが増してしまう。まものさんの不思議なアシストにより、二人の距離がぐっと近付き、たくまの中から勇気を引き出していく心温まるお話。おばあちゃんとたくまのやり取りがまたいちいち泣けます。たくまとまいは可愛い二人だけど、さすがに体格差にも程があるというか、もう少しまいが大きくてもよかったな。