ストーリーは王子様が1Kの部屋に転がり込んできて一緒に生活するという、いかにものストーリー。
王子様イケメンで、1Kの住人は普通の子なのも王道。
そして普通の子の受けには、少し不幸な過去がありそれに絡めての反社の当て馬が登場するなど、飽きることなく楽しめる要素を盛り込んであります。
その当て馬についても、あまりしつこく絡ませることはなく、うまい具合に物語に自然に馴染まてあります。
2巻ではなに不自由なく我が道を歩んでいるように見えていた王子様の心の内にある弱さを露呈させ、2人で共に歩む道を切り開く展開となっています。
受けを女の子っぽく描きすぎてるし、王子様の表情が硬めで若干の古臭さを感じますが、この絵と話のテンポというか雰囲気にとてもよくあっていました。
そして修正はとても甘いです。
設定に関して、王子様の島がそこまでセレブになれる要素少な目よね、とか、さすがに1Kで王子様との生活は無理でしょ、など思う部分は多々ありますが、コマ割りや表情など全てにおいて読みやすくて、マンガとして完成度が高くノンストレスで楽しめました。
なによりも受けの心でつぶやくセリフが“つっこみ“になっていて、それが絶妙にセンスがよくて楽しめます。