こんなに秀でた才能が、本当に惜しい。
数年前のエッセイ漫画を存じあげずに本作を読んで、別作品も読みたくて探した時にもうお亡くなりになっていることを知りました。佐野先生といいこちらの作者様といい、神か仏か存じませんが若くからあふれる才能は早くに召されてしまうのでしょうか。くやしいですね。
商業BLはこの1作だけのようですが、江戸の時代考証もきちんとされていて絵もめちゃくちゃ美しい…
時代もののBLってまず画力がないと難しいと思うし、これまで特に疑問に思ってなかったこともこの作品で気付かされることもあり…
まだ若く瑞々しい時期を金満おやじどもにかり取られる陰間の厳しさと、その花の短さを思うと切ない。
そんな環境の中でも真実の愛の存在を信じ、切実に生きた一人の陰間と武士のお話でした。
表紙にある受けの角は一体何なのか。彼の名である紫苑の花言葉は『追想』だそうです。
それも暗喩が込められているように感じました。
未来への希望があり読後感も良くとても素敵な作品です。
この作者さまのBL作品をもっと読みたかったです。
素敵な作品を残してくださりありがとうございました。