26歳にもなってヒートを起こしたことがないカフェで働くΩの男が、密かに想いを寄せる常連のαの客の前で初ヒートを迎えたことから始まる恋のお話。
Ωのハナとαの連雀がハナのヒートをきっかけに恋人同士になるまでを描いた物語です。ハナは元々連雀に惹かれていたようですが、連雀がどんどんハナを好きになる理由がイマイチ伝わらず、共感性に欠けた部分があったのが少々残念でした。また、ハナの弟の登場は暗い過去に繋がっていたのに、その辺はあまり深堀りされずに、連雀を煽る要素だけになってしまっているのは勿体ない気がしました。ストーリーが全体的に浅くなってしまっていて、オメガバースの良さもえちをするためだけに使われていて、なくても違和感なく展開されてしまう内容が物足りなかった気がします。
でも、表紙の美麗な絵や途中に挟まれるカラーのページはとても綺麗でした。お花の要素ももっと使ったら面白かったかなと思います。