さらっと描かれているけど内容は結構重い。
残業は当たり前、優秀なのに無能のように扱われ他所に行き場が無いように思わせられている浩国。
住み込みで働いていた定食屋の主人が倒れ、身寄りがなく頼って来た甲斐に浩国は「晩飯を作ってくれ」と居場所を与えてくれる。
甲斐にとって、浩国は初めて必要とされ信頼された人。人と深く関わるのは重くて怖いんだけど、お互いが拠り所であることに気づくんですね。
重い内容ながら読者にダメージを与えず、またBLもしっかり絡ませて読ませる作者様の手腕がすごいなと感心しました。
そして金子さんの存在に救われました。世の中、こういうブラック企業が存在しているとするならば、金子さんの存在が本当に必要。神経すり減らして自分が壊れる前に、そんな会社辞めていいんだからね。