登場人物が全員天才気質で、敵味方どちらも魅力的に感じます。真阿片チームは全員が何らかの才能を持っており、言葉遣いが1つ1つかっこよく、倫理観のない巨大な組織が真阿片を数と力で潰そうとする中で、綱渡りのようにギリギリを攻める。目を奪われるコマ割りも多く、残虐な演出や展開に、ページをめくる手が止まりません。時代背景や生い立ちから、阿片製造に振り切らざるを得なかった主人公であるのも、また面白さを倍増させているのだと思います。人間的な矛盾や葛藤、いつ死ぬか分からない真阿片チーム、終わりのない阿片製造に主人公達がどう翻弄されていくのか、目が離せません。