どうしても拭えない嫉妬や焦り。
BLの場合大抵それは恋愛感情としての嫉妬や焦りが描かれることが多いのですが、この作品のタイトルにある「Jealousy」とは相手の才能に対する嫉妬、自分の才能に限界を見てしまった絶望感、もがいてももがいても囚われる苦しみなのです。
心底好きなものがあるからこその苦しみにがんじがらめになっていく三咲を見ているのはこちらも苦しくなるほど。
天才肌の要ではどうしても気付けない部分があるんですよね。
ただただ三咲のことが好きなのだけれど、却って三咲を追い詰める結果になってしまったりして。
これから先の日々にもまた葛藤が生まれることがあるかもしれないけれど、なんとか共に進んでいってほしいなぁと願わずにはいられません。