ヤクザの息子でキャバクラ支配人の朱巳とラーメン屋店長の丘。ゲイであることに不安を抱えていた丘を寄り添うように抱いた朱巳。友情と恋情と同情と複雑に入り交じった形容しがたい関係に目が離せなくなった。
ヤクザとかセフ レのような状態と《お伽噺》という言葉が凄くミスマッチ。一見ラブラブのように見える二人の心はどこかすれ違い、そこが《泡》とマッチしていてタイトルに惹かれて購入したのは間違いではなかったと確信した。
丘の同級生の駿河はいい意味で想像を裏切る人物で、思わず笑ってしまった。でも、駿河のお陰で膠着状態だった二人の関係が動いたから、彼もこの物語に必要不可欠な人物だったと思う。
この作者さんの作品を最初に購入したときはこんなにハマるとは思ってもいなかった。多分これからも作者買いしそう。