以前無料で1話目を読んでからずっと気になっていて、1冊にまとまったので購入してみました。表題作のみで全5話+描き下ろしで合計205ページ。紳士な作家・木久島さんと世話焼きなハウスキーパー・陽太のお話です。陽太が、普段は紳士なのに少し自信のない木久島さんが気になって深入りしていく一方で、木久島さんも明るくて元気な陽太に惹かれていって…という展開。結構早い段階でお互い惹かれ始めて、かなり分かりやすい両片思いで、あまり障害なくくっついてしまうので、その辺りの葛藤なんかが好きな人には少し物足りないかも。私はその辺りはそんなに気にならなかったんですが、お互いくっついた後に陽太が親友・寛治の好意に気付かなかったということで精神的ダメージを受けていたのがちょっと???でした。陽太の父親が出て行ったというお話もちょっと後付け感があった気が。多分、起承転結の転の部分が、ちょっと私が思ってた「転」と違い過ぎたのかな。絵は隅々までとても綺麗で丁寧でした。