これまで、獣人/獣系ver.と人の並びが絵的に受け付けず、素通りしてきたんです。だって獣さんだと表情見えなくて何考えてるか分かりにくくて共感しにくいし…と。ただ作品のレビューに、王様が神、イケメン!と書いてあったのを見て、頁をめくってみたら、確かに!王様が、袋綴じにしたいレベルの神イケメン!しかも、この作者様、獣系ver.のときにも、喜怒哀楽のうち怒と哀が表現されている...と絵で即堕ち。抵抗感がなくなったところへ、次第に解き明かされるきつねちゃんと、雪豹の王様のかつて紡がれた絆、再会する前に抱いた王様の決意...が、絵本のような物語世界と美しい絵で描かれている様にすっかり打ちのめされました。溺愛する王様と、それを暖かく見守る周りの人々全てが愛おしい。本当に喰わず嫌いって勿体ない!獣人界ファンの方々、今まですみませんでした。その扉を開けてくれたのも小石川先生の繊細な絵があったから。感謝です!誰か、同じ境遇の人にこのメッセージが届くといいな。