自分が汚いものだと感じる強い思いからの強迫性障害(潔癖症)の受けと、太陽のような攻めが、その暗く重い気持ちを少しずつ少しずつ軽く、ほどいていく。重い題材を重すぎないように描く作者様の手腕に驚きました。初めての作者様でしたが素晴らしかったです。買ってよかった。自分が汚いという思いから布越しでしか触れられない鷲園君を、常に優しく温かく明るくそれが当たり前のように支えてくれる梅谷。そんな常に太陽のような梅谷君の傷付いた瞬間の表情に心臓もっていかれました。鷲園君が母親と向き合えてよかった、上巻ではクソ親だと思ってた母親にもちゃんと理由はあって愛するがゆえだったのかもしれない、それでもあの態度は私は許せないけど…無自覚に子供を傷付けてる。あと後輩の女の子も嫌いでした(笑)2人が出会えてよかった。触れ合えてよかった。触れ合えた夜のシーンをあんなに切ない気持ちで読んだのは初めてかも。ぜひ触れ合えた2人の続編も描いてほしいなと思いました。