明鳥夢恋唄のスピンオフ。
前作を読んでなくてもストーリー的には大丈夫ですが、
前作で出てきた遊郭が舞台だったり、翠蓮や豆腐小僧もチラッと出てくるので、
前作を読んでいる方がより楽しめると思います。
こちらは、鬼に魅了される陰陽師・紺と、右手を無くした鬼・茨木のお話。
作家さんの趣味度が増しているとのことですが、
こちらも世界観が変わらずよくて作品に浸れます。
茨木童子や酒呑童子、羅城門といった歴史的伝承をベースとしたストーリーも、
鬼と陰陽師という宿敵ながら惹かれ合うようになるその過程の描写も
感情に訴えてくる内容で満足度高し。
あとキャラの組み合わせが、前作より断然好みでした!
前作は翠蓮が女ぽかったのが残念だったのですが、
今回は妖怪好きなオタクくんと、憂さを持つ強くて美しい鬼で、
両方ともちゃんと男キャラ。
シリーズ続編が続くとのことで、嬉し〜い♪
またスピンオフになるのかな?
羅城恋月夜の2人の続きが見たいです。
あと、読んだ後に気づきましたが、
and310などのアンドロイドシリーズを描いてた作家さんだったんですね。
あれも良くて★5付けてるのですが、
世界観とストーリーが上手で、要チェック作家さんになりました。
総221ページ(あとがき1ページ、描き下ろし4ページ)