2巻まで読了。単話の購入を我慢しまくってコミックスを購入しました。1巻は1〜4話+描き下ろしで199ページ、2巻は5〜9話+描き下ろしで202ページ。島民を守るため夜の海で得体の知れないものと戦う覡様・エルヴァと、エルヴァを慕うアルトのお話です。作者さんは同人誌で活躍されていた方とのことですが、それにしても商業初のデビュー作がこれって、いやもう感嘆と尊敬しかないんですが、この作品凄すぎやしませんか?ストーリーも画力も、どこに文句つけたら良いでしょう?凄い壮大なBLファンタジーで、島の秘密とかこれから覡様はどうなるのか、アルトの正体は?とか、色んな伏線がこれからどう回収されていくのか楽しみでしかないです。こんなストーリーを思いつくって、作者さんのその想像力・創造力はどうなってるんでしょう。こんなことを言ったら熱心なファンの方や文学評論をされる方に怒られるかもですが、ハリー・○ッターにも負けないんじゃないかなくらいことを考えてしまいます。BLとしてはマイルドな方で、2巻でちょっと関係に進展がありますが、正直なくても全然OK。そして言わずもがな、画力が恐ろしい。細かいところまで凄い丁寧で、戦うシーンは勢いがあるし、人物の描き分けはもちろん、どんなアングルや体勢でもデッサンが狂うこともない。エルヴァは美しいだけじゃなくて強さが滲み出ているし、アルトのエルヴァに対する表情には慈しみが溢れていて、絵だけでいっぱい表現されています。その上、二人の体格差とか、BL的萌えポイントもちゃんと押さえているという。いやもう本当に、どうにかして★5つ以上付けたい。もう作者さんにひれ伏してます。